前穂高岳・奥穂高岳(2回目)

(3090m)   (3190m)

2007・9・15〜9・16

北アルプス

 

〜1日目〜

上高地〜岳沢ヒュッテ〜紀美子平〜前穂高岳〜紀美子平〜奥穂高岳〜穂高岳山荘

昨年秋に 上高地〜涸沢〜穂高岳山荘〜奥穂〜前穂〜岳沢という

今回とは逆廻りのコースで歩こうと穂高岳山荘まで登ったが

季節外れの大雪に翌朝撤退・・・必死の思いで雪のザイテングラードを

下った(昨年のレポート)因縁の前穂。 今回も同じコースで計画していたが

どうも天気予報がハッキリとしない・・・出る度に違った予報となるが

確実なのは 2日目は一時的にせよ 確実に雨が降るということだ・・・。

そして 1日目は なんとか曇りマークと晴れマークに・・・・。

ならば・・・難所の吊尾根を歩くのは1日目の方がいいだろう・・・。

ちょっとキツそうなコースだけど 1日目に岳沢から登り

前穂のピークを踏んで 吊尾根から奥穂 そして穂高岳山荘に宿泊。

2日目は 涸沢経由で 上高地へ下山するルートにコースに変更!

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上高地バスターミナル

沢渡第2駐車場よりジャンボタクシーで上高地へ。

ジャンボタクシーって 今回初めて存在を知ったが

8人乗りのミニバンタイプのタクシーで1人800円。

広々とした車内は 乗り心地が良かった。

 

上高地バスターミナルに到着すると

キレイな青空が広がる朝に・・・・。

\(^o^)/バンザーイ!! 

河童橋にて

6時35分 元気に河童橋を渡って出発!

河童橋を渡って 梓川の右岸を歩くのは

今回が 初めての経験・・・。 新鮮な感じだ。

白樺荘の裏より静かな木道を歩いていくと

明神への分岐があり ここが岳沢登山口となる。

 

先程までの静寂の中の木道と違って・・・

ココからは いきなり急登になる。

静かな木道の上を歩く

岳沢登山口

いきなり・・キツイじゃん!

数人の先行者を追い抜き 快調に登って行くが

たしかに・・・キツイ登りだ。 

振り返って眺望を楽しむ余裕はないが・・・

前方には西穂から奥穂への稜線が

青空の下に広がる光景は・・・キレイだった。

かなり暑くなってきたが

今回からの新兵器 歩きながらの

ハイドレーションでの水分補給は 効果大だ。

後を振り返る余裕ナシ

青空の下 穂高の稜線

歩きながら水分補給

前穂の頂上が雲の中に・・

岳沢ヒュッテ

8時21分 岳沢ヒュッテに到着!

昨年冬の大雪で小屋が倒壊。夏前に御主人が交通事故で亡くなられて

その後 復旧のメドがつかず 今年も売店だけの営業となっていて

今日も 小屋の周辺や屋根の上で復旧作業をしていた。

屋根の上で作業していた小屋番のオジサンが「雨になるなぁ・・。」って

Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン そうなの??

「この空模様 湿気の多さ・・・・確実に もうすぐ降るよ」って・・・。

ホントかよ〜??

8時35分 岳沢ヒュッテを出発!  更に急登になり ハシゴやクサリ場も出現するようになった。

なんか あの小屋番が言ってたとおり空が暗くなってきて・・・・前穂は完全に暗い雲の中に。

11時30分 「カモシカの立場」という展望台らしき所に到着・・・ガスで眺望ナシ!

なんか マズイ展開になってきたなぁ・・・( ̄。 ̄ )ボソ...

だんだん腕も使って 三点支持で登って行くような登山道になっていく。

クライミング気分の登りも・・

けっこう長い垂直なハシゴ

カモシカの立場

三点支持で慎重に登る

振り返って眼下を見下ろせば 梓川と上高地が

ハッキリと見える・・・・登ってきたなあ。

 

(。-_-)ん?  再び前方を見ると・・・・

なんだぁ?!!

あんな所を・・・・登って越えて行くのかよ〜〜??

信じられないなぁ・・・ホントかよ〜??

ウソでしょ〜〜??

眼下に梓川と上高地

ビビリながら先へと進んでいくと

また1人 この岸壁を登って行く・・・やっぱりマジ?

壁の下から見上げると・・・さらに ビビリ増大。

(。-_-)ん?    でも・・・

今度の人は 途中から左へ ルート変更。

壁を完全に乗り越えるのではなく

途中から左方向へ巻くルートが正解のようだ。

やっぱり乗り越えるんじゃあなかったんだ・・・・良かったぁ!

初めから・・・ボクもそう思ってたんだけどね・・・(ウソ)・・・(*’-’*)エヘヘ♪

 

でも・・・実際に登ってみると こんな感じ ⇒ ⇒ ⇒(右の写真)

足元は・・・完全なる断崖。  「下を見ないで登って来いよ〜!」

登ってる時には 恐怖感がなかったけど・・・

登り終わって ワイフが登ってくるところを見下ろすと・・・・・

けっこう・・・すごいトコ登ってきちゃったんだなぁって・・・(*’-’*)アハハ♪

下を見ないほうが・・いいよ

前穂の頂上の上は青空

いつのまにか青空が復活・・・しかもスゴイ蒼さ!

前穂の頂上も輝いて見えるぞ〜!

稜線(?)で休憩している人も 気持ち良さそうだ。

ボクらも あそこまで行って休憩しよう!

もう紀美子平は近いのかな?

もしかして・・・あそこが紀美子平??

なんて気楽に考えながら登って行くも・・・

ここは 単なる登山道脇でした・・・。

青空の下 気持ち良さそう

そして・・・ここからが 更にタフな登りになった。 紀美子平は まだまだ先のようだ。

クサリ場ありの・・・

ヨジ登りありの・・・

ココを越えれば・・・紀美子平

前穂が俺を呼んでいる〜♪

タフな登りにワイフとの距離が少し開いたが

ワイフも数人の登山者を追い越しながら登ってくる。

ワイフは こういうコースになると 速くなるなあ・・・。

(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

 

あそこを越えれば・・・紀美子平だろうと

稜線上に 確信の標識発見!  レ(゜゜レ) 

空は 依然 青空!! o(^ー^)oワクワク  

11時8分 やっと紀美子平に到着!

空には雲が無くなっていて 前穂が準備万端

ボクらを待っていてくれてるようだ。

小休止の後 ここにザックをデポして

11時20分 いよいよ 前穂にアタック開始!!

待ってろよ〜! 前穂高岳♪

紀美子平

紀美子平

ザックをデポして・・・

ココは楽勝の登り!

紀美子平 ⇔ 前穂高

登り30分 下り20分のコースタイム

ラクラクピストンを想像していましたが

気の抜けない危険な登山道でした。

ペンキマークがあっても・・・えっ?

ココ登山道? という所が多かったし

狭い登山道の脇が断崖になっている所も

数箇所ありました。  晴れていないと

たいへん危険な登山道だと思います。

 

(。-_-)ん? あれれ???

いつの間にか・・・目指す山頂に雲?

下ってくる登山者に訊くと

「山頂は 晴れてましたよ」って・・

急がないと・・・ファイト! レ(゜゜レ) 

ちょっと 雲が出てきたかな・・?

早く山頂へ 行かないと・・・・!

11時49分 前穂高岳(3090m)山頂に到着!・・・日本で11番目に高い山です。

山頂は かなり広いものの・・・ボクらが登った時は貸切(直後 1人登ってきたが)なのに・・・

山頂の周りは・・・ガス ガス ガス!!  ちょうど山頂が雲の中に入ってしまったようです。

Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン   頭上は ちょっと青空の気配があるのに・・・周りは真っ白。

まあ・・・今回は 日本の3000m峰21座のうち ボクが14番目の3000m峰として

前穂に登ることが メインの目的だったので・・・・

雨に降られなかっただけでもいいとしよう!・・・(負け惜しみ)

前穂高岳(3090m)山頂

山頂はかなり広い!

12時5分 前穂高岳を撤収〜!!

 

慎重に下山して 12時25分紀美子平に戻ってきた。

紀美子平も先程とは違った状況・・・ガスの中になってしまっていた。

当初 ここで昼食にしようと予定していたのだが・・・

雨が降ってきたら 噂の吊尾根の一枚岩の鎖場が危険になるだろうから

昼食は鎖場を過ぎるまで 我慢して吊尾根へ!

空腹よりも・・・雨が降る前に 安全な所まで!

さあ! いよいよ 吊尾根へ

一度 自分で歩いていて判っているルートならともかく

未知のルートで 噂の危険箇所は どんな所か わからないからね・・・。(用心!用心!)

12時35分 紀美子平を後に吊尾根へと向かう。 前方は完全にガスで真っ白。

途中 ペンキマーク通りに歩いていたつもりが・・・・(。-_-)ん?

頭上に 人の気配・・・・・10mほど上を 人が歩いているではないか・・・。

Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン  ここは登山道ではないのか??? 急いで登り帰して正規の登山道に合流。

早めに気付いて 良かったぁ!

「分岐点」はどこ?

なるほど・・・・

暫くすると 登山道正面の岩に「分岐点」の文字。

(。-_-)ん?

どこに分岐があるんだ?? 

どうみても登山道は 一本道としか見えないが・・。

アッ! 頭上の岩に・・「最低コル」って。

なるほど・・・ココが吊り尾根の最低部なのか?

前穂と奥穂の境目っつーことかな?

独り納得して歩き始めるが ホントかな??

頭上の岩・・なんか落ちてきそうな岩が多いよ。

周辺のガスが下から かなりの勢いで上がってくる。

かなり気圧が下がってきてるってことかな?

ワイフは以前は よく高山病になりやすかったけど

急激に気圧が下がって大丈夫かな?

振り返ると ワイフの顔色が悪い。

頭痛がひどくなってきてきたようだ・・・マズイなぁ。

頑張って歩いてもらうしかないよな・・・。レ(゜゜レ)

よく落ちないなぁ・・・この岩

疲労の色が・・・

久々に食べる酸素を口にして 頑張って歩いてもらう。 危険な場所が多い吊尾根なので

ワイフとの距離が開かないように 注意しながら 声を掛けながら ゆっくりと歩くことにした。

鎖場は まだかよ〜?? かなり 小刻みにアップダウンを繰り返して来てるんだけど・・。

けっこう垂直に近い鎖場

出たぁぁ! やっと鎖場に到着!。

これを登れば 昼飯だよ・・・ファイトォ〜!

ボクが登うとした時に 先行者が1人登っていたが

いきなり拳くらいの石を蹴落とした・・・。

危ない・・・危ない・・・。

あの人が 登りきるまで待っていようっと・・・。

けっこう長い鎖場だが アンカーの数が少ないので

かなり振られやすいようだ。 

ここは鎖に頼らず なるべく岩を掴んで登り

鎖は補助的に使った方がいいな・・・・。

っつーことと ボクが登ってから登ってくるようにと

ワイフに告げて 先に登りだした。。 

しかし・・・今日は 腕力のいる登山だ。

腕と肩が・・・けっこう筋肉痛になりだしてきたぞ〜。

ワイフの番だよ・・

鎖場をクリアした所で2羽のライチョウ発見!

足の方が白くなっていて目の上は赤くなっている。

冬毛に変わりつつのライチョウ・・初めて観た!

ワイフもライチョウを観て 少し元気に・・・・。

昼食にしようとすると・・・ガスが晴れてきた。

(。-_-)ん?

もう すぐそこに奥穂の山頂が見えてるよ・・・。

昼食中止! 一気に奥穂へ! 行くぜェ〜!!

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あれ? もう奥穂山頂?

奥穂山頂がハッキリと

奥穂目前  レ(゜゜レ) 

奥穂の山頂がハッキリ確認できると

ワイフも元気を取り戻し ペースがあがった。

風が強くなり 雲が流れているので

周囲の山も 見えたり見えなかったり・・・。

風で ちょっと冷えてきたので長袖シャツを着て

奥穂山頂へ!

14時27分 奥穂高岳(3190m)山頂に到着!

・・・日本で3番目に高い山です。

山頂には 先行者が3人 山頂方位盤を観ながら

山座同定・・・・(。-_-)ん???

雲で・・なんにも観えないのに??

以前来た時には 無かった「奥穂高岳」の標識。

早速 標識を入れて記念撮影!

V(^0^)

後から数人の人が登って来たが 山頂は空いていて

写真を撮りあったり 話をしたりしていたが

風が強く汗が冷えてきたので・・・下山することに。

 

今夜の宿泊地 穂高岳山荘は ここから下るだけ。

進行方向には 正面に涸沢岳(3103m)が見え

眼下に 穂高岳山荘が見える。

 

まだまだ多くの登山者とすれ違う・・・

さっきまで 空いていてラッキ〜〜♪ V(^0^)

奥穂高岳(3190m)山頂

涸沢岳(3103m)

眼下に穂高岳山荘

最後のハシゴを下る

穂高岳山荘と涸沢岳

穂高岳山荘直下の涸沢カール

穂高岳山荘への急な斜面を鎖とハシゴを使って

下ると 眼下に涸沢カールが広がる穂高岳山荘。

 

15時8分 穂高岳山荘に到着!

疲れたぁぁ! タフなコースだった。

このコースは やっぱり下りの方がいいな・・。

・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...

穂高岳山荘に到着!

夕食

受付をすませて (8700円×2人) すぐに部屋へ行ってくつろぐ。今回の部屋は「笠ヶ岳」。

荷物の整理をしながら 先に到着していた長野県の御夫婦と 話が弾みました。

空腹を通り過ぎて 何も食べる気がなくなっちゃった。

17時40分からの夕食まで ずっと話し込んじゃった。 (〃^∇^)o_彡☆あははははっ

 

夕食後 疲れた体は・・・すぐに寝てしまいました。