大喰岳 中 岳 南 岳

(3101m)   (3084m)   (3033m)

2008・7・10〜7・12

北アルプス

 

〜2日目〜

殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳山荘〜大喰岳〜中岳〜南岳

〜氷河公園分岐〜天狗原分岐〜槍沢ロッジ

朝 目覚めて 真っ先に窓から外を見ると・・・・・

 (ノ゚O゚)ノ OH〜〜〜!!

青空だぁぁ!

やっぱり・・・晴れ男パワー炸裂だぁ!

V(^0^) 

モルゲンロートに染まる槍ヶ岳

南岳 その後ろにギザギザの前穂高岳

朝 食

早速 カメラを手に小屋の外へ出てみると・・・・

太陽の光を浴びた槍ヶ岳が きれいに輝いていた。

そして 槍ヶ岳〜大喰岳〜中岳〜南岳の稜線もキレイに見えるし

南岳の奥には 前穂高岳のギザギザの稜線も見える。

今回の山行の目的は 大喰岳〜南岳の3000m稜線歩きだけど

この天気 そしてまったく登山者がいないこの状況・・・・

槍ヶ岳 独り占めに行かなければならないな・・・(*’-’*)エヘヘ♪

5時半からの朝食の予定が 5時からに早まったのもラッキー!

6時 元気に殺生ヒュッテをあとに槍ヶ岳を目指す。

先ずは 槍ヶ岳の左の肩に立つ槍ヶ岳山荘へ!

登りながら振り返ると・・・・

常念岳〜蝶ヶ岳の稜線がキレイに見えるし

遠くには 南アルプス 鳳凰三山 富士山までも。

そして 雲海に浮かぶ船のような八ヶ岳。

最高の天気になったぞ!   V(^0^) 

槍ヶ岳に向かって

常念岳と蝶ヶ岳

槍ヶ岳山荘

6時30分 槍ヶ岳山荘に到着! ザックをおろして ワイフを待っていると・・・・あれ??

だんだんガスが・・・・ガスが・・・

あっというまに ガスで真っ白 槍ヶ岳はもちろん5m先も見えなくなってしまった。

Σ( ̄ロ ̄lll) 

ワイフ到着後 山荘内で コーヒーを飲みながらガスの晴れるのを待つ。

山荘の御主人に 稜線の状況を訊くと このままガスが晴れずに

この状況が続いても 南岳への稜線歩きに危険はないとのこと。

ならば 槍ヶ岳は第一目的ではないから登頂は諦めて

南岳を目指すことに決定!  今回の目的の大喰岳〜中岳〜南岳へ!

そして 予定の天狗原への下山が出来そうもなければ

ココへ戻ってきて 明日 ココから槍沢を下山すればいいし・・・。

そうと決まれば・・・・防寒対策にレインウェアの上着を着て いざ出発!

ガスで真っ白に

強風とガスの最悪条件

7時5分 槍ヶ岳山荘を出発!

視界も眺望もない強風の中 稜線歩きが始まった。

足元にたくさんの花が咲いていて

「ガンバレ〜」って励ましてくれているようだ。

右の飛騨沢側からの強風。

左 槍沢側は雪渓だ。

先ずは大喰岳へ登頂・・・ガスで視界が悪く

頂上付近が広く どこが頂上か判りにくかった。

大喰岳(3101m)山頂

7時36分 大喰岳(おおばみだけ)3101mの山頂に到着!

当然 周囲はガスで真っ白・・・眺望は全くナシ!

記念撮影だけして ルートを間違わないように慎重に中岳方面の登山道を探す。

あれ? 雨が 降ってきた?? 気のせい??

とれあえず ザックカバーをして レインウェアのズボンも履いておくことにした。

右に雪塊 左に岩の壁

7時50分 大喰岳をあとに中岳へと歩き出す。

大喰岳直下で雪の塊と岩の壁の間の細いルートを歩いていた時

ボクの右側の頭の横から 大きな黒い岩の塊が剥がれ落ちてきた。

ヤバイッ!! 後ろへ逃げようとしたが 左足が間に合わなかった。

60cmほどの岩と雪の塊の間に右の足が挟まれてしまった。

左の内腿に岩が直撃・・・・・身動きがとれない。 

ボクの力では岩はビクとも動かない。 ワイフが 慌てて駆け寄ってきた。

ワイフと二人掛りでようやく少しだけ岩を浮かせることができ 足が抜けた。

助かった・・・・足が暫く しびれていたけど ズボンを下ろしてみると

ちょっと擦り傷があり 内出血をしているけど 骨には異常ないようだ。 一安心。

(あとで だいぶ腫れちゃうかな・・・・)

レインウェアのズボン履いてラッキーだったかも・・・。

中岳(3084m)山頂

ちょっとしたアクシデントあったけど

8時20分 中岳3084mの山頂に到着!

ここでも 当然ながら眺望ナシ。

今日は・・・ピークハントに徹した山行だな。

8時30分 中岳直下に大きな雪渓が残っていて 

アイゼンが必要だと槍ヶ岳山荘で聞いていたので

アイゼンの準備をして 中岳を下り始める。

すぐに大きな雪渓が現れ 慎重に下る。

中岳直下の雪渓を下る

強風に注意しながら慎重に

雪渓が終わって 南岳への登りになると 風がますます強くなってきた。

槍沢側の雪渓へ落とされないように 慎重に歩く。

 

9時37分 天狗原へ下る氷河公園分岐に到着。

コースの状況を見ようと少し下ってみたけど・・・

5mほど急な岩場の下りが見えてるだけで その先の状況はガスで見えない。

やめよう・・・こんな状況の中 判らないコースを しかも雪渓の下りは。

左足も痛みがひどく 不安が残るし・・・・・

天狗原へ下る分岐

コースの状況を確認しようとしたけど・・・

なーんも見えません

今日は 南岳小屋へ行ったら 槍ヶ岳山荘へ戻って泊まり 明日は槍沢を下ろう。

明日の朝 天気が良ければ 槍ヶ岳へ登るチャンスもできるし・・・(⌒^⌒)b うん!  決定〜っ!!

10時2分 南岳3033mの山頂に到着!

ついに20座めの3000m峰のピークに立った!

V(^0^)  GOOD JOB !

 

10時10分 昼飯を食べるために南岳小屋に向う。

10時13分 南岳小屋に到着。

小屋に入ると あの有名な坂本さんがいました。

南岳(3033m)山頂

南岳小屋

味噌ラーメン

早速 あいさつしながら・・・・

一応 「この天候じゃあ 天狗原へは下りない方がいいですよね」って訊いてみると 意外な答えが・・・

「天狗原へ下りないで どこ行くの?」・・・って。  えっ???

「いやぁ・・・槍ヶ岳山荘へ戻ろうかと・・・・・」

「槍ヶ岳山荘へ行くより 天狗原へ下った方が よっぽど楽だし安全だよ。」って・・・

いろいろと教えてもらうと 稜線の分岐から天狗原のコルまでは岩場の下り

天狗原のコルからは雪渓の下りだけど アイゼンがあれば全く危険は無いとのこと。

このガスも 天狗原のコルまで行けば 晴れるとのこと・・・。

そうなのかぁ・・・・じゃあ簡単に下れちゃうんだ!   なんちゃって魂に火がついた!

             

以前 ベニマシコさんが昨年9月にブログに載せていた旧デザインの手拭がまだあったのでGET!

山岳絵画の先駆者足立源一郎の手による南岳小屋のオリジナル手ぬぐいだそうです。

そして・・・登山記念ソックスを購入!

雷鳥の親子

11時 南岳小屋を出発!

 

すぐに雷鳥の親子にバッタリ・・・・ヒナが元気で

チョコチョコ動き回り 親が困惑気味だった。

(*’-’*)アハハ♪

 

天狗原へ下る氷河公園分岐に戻ってきた。

意を決して・・・下り始める。

元気に動き回るヒナ

稜線からはガスで下が見えなかったので 恐怖感があったけど

下ってみると 急ではあるがさほどたいへんな下りではなかった。

分岐から下を見る

意を決して下り始める

急だけど・・・危険はナシ

ハシゴもあった

天狗原のコルからいよいよ雪渓の下りが始まる。

けっこう急な斜面に見えるけど ガスも晴れて なんとか大丈夫そう。

実際 下ってみると12本のツメがしっかり雪にくい込み安定して下れる。

時折 岩場を通らなければならないが 坂本さんのアドバイス通り

アイゼンをつけたまま岩場も通り抜けることにした。

昨日は 付けたり外したり 面倒だったけど・・・

今日は 下りのせいもあるけど 楽しい雪渓下り・・・・。

下るにしたがい天候も良くなってきた。

いよいよ雪渓下り

広い雪渓 独り占め

岩場もアイゼンのまま

45°くらい?

だんだん青空になってきた

けっこう楽しい・・・雪渓

天気が良くなれば 気分も楽しくなるもの。

(*’-’*)アハハ♪

さっきまでの恐怖感はどこへやら・・・・

かなり急な斜面も 楽しい雪渓歩きになってきた。

途中 槍沢ロッヂの人が 雪に埋もれている

天狗原分岐の道標を掘り出していました。

ここでアイゼンを外す

かなり急斜面も

道標を掘り出し作業中

13時39分 天狗原分岐付近を通過・・・掘り出し作業 ごくろうさまです。

やっと登山道で人に会いました・・・今日初めて。 (*’-’*)アハハ♪

白の世界・・・終了

14時11分 雪渓下りが終わって 空も青空・・・・

レインウェアを脱いで アイゼンをしまって

身軽になって 雪の無い登山道を下り始める。

今まで下ってきた白の世界とは別世界。

緑のキレイな登山道を下るが

雪が無くなった登山道は 蒸し暑くて汗ビッショリ!

すぐに槍沢ロッヂに着くと思いきや

暑さで・・バテ気味。 遠く感じられた・・・・。

今度は・・・緑の世界

15時31分 ようやく 槍沢ロッヂに到着!

小屋も周囲にけっこう登山者がいました。

ようやく たくさんの人がいるのを見て

なんか ホッとしました・・・・。

(*’-’*)アハハ♪

今夜は 宿泊者が けっこういるようです。

ただ ボクら以外は 全員 明日登る人ですが・・。

このロッヂは 風呂があり 汗を流すことができる。

槍沢ロッヂと

夕 食

今日は 16時までが女性。 16〜17時が男性の入浴時間だそうです。

到着するやいなや・・・女性の時間のリミットが近いので ワイフは慌しく汗を流しに・・・。

(*’-’*)アハハ♪

ボクは 16時になって ノンビリと汗を流した。

大喰岳で 落石が当たった部分・・・左の内腿が ひどく腫れてしまっていた。

ロッヂでシップ薬を2枚200円で買って 貼っておきました。

なんか 今まで忘れてたのに・・・急に痛くなってきた。

ポリポリr(^^;)