写真の上にポインタを持って行って下さい。

写真の説明が出ます。

穂高岳山荘(2983m)

 

2006・10・7〜10・8 

北アルプス

 

〜2日目〜

穂高岳山荘〜涸沢〜本谷橋〜横尾〜徳沢〜明神〜上高地

朝 目が覚めると 早速 玄関行って 外の様子を伺う。

ちょうど山荘の女の子が 外の雪かきをして

中に入って来るところだったので 外を観ると・・・・・

Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

吹雪じゃあ!  しかも 積雪30cm以上は 軽く積もってる・・・。

無理だぁ・・・この天候じゃあ 今日の下山は。

(諦めは・・早い方です・・ボク)

 

暫くすると 山岳救助隊の人達が 準備をして出かけて行きました。

救助隊の人の話では 吊尾根の二人は無事らしいとの事です。

よかったぁ〜

山岳救助隊が出発します

5時30分 朝食を済ませた後は 今日の下山は無理だと諦めた人達が

ロビーのストーブの前で 時間つぶしの雑談・・・です。

生まれて初めて山に登ってきた人もいるようです。

思い出深い登山デビューになっちゃったようです。

(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

 

「今日 下山できないと困るね〜」  そんな声が あちらこちらから聴こえてきます。

ボクも困るけど・・・しょうがないね。

無理して遭難したら・・・今回 登山届出してないのバレちゃうし・・

(*’-’*)エヘヘ♪

それにしても 一日予備日を必ずとるようにして いつも予定を組む習慣が

今回は 役立つかな・・・・

 

6時過ぎ 県警救助隊員から 天候が悪いので 

天候が落ち着くまで 行動をしないで 待機するように支持があった。

それでも・・・下山しようとする人って 必ず出てくるんだよね。

・・・やっぱり・・・出てきた。

救助隊の必死の説得にも耳をかさず 出かけて行こうとする人たち

最後は 救助隊が折れて

「住所と名前をここに書いてから行くように!」・・・って

 

それでも7時前くらいになると 徐々に風が弱くなってきた。 雪も止んだかも?

この状況に 下山をしていく人が 2人 また2人  今度は3人

みんな冬山経験の豊富な人だろうなあ?

 

えっ??

昨日 知り合ったオバちゃん2人組がザックを持ってやって来た

えっ?? えっ??

「まさか 下山するんですか?」って 訊くと

かなり山のベテランの人が

「このくらい新雪が積もってしまえば アイゼンなど無くても

この風の無い時間帯なら 簡単に下山出来るとのことで

逆に 人がたくさん通って圧雪されて硬くなったり 凍ったりすると 危険で下山できなくなる。」

と言って下山するので一緒に連れて行ってもらうことにしたとのこと。

その人の言うことは・・・一理あるな   ラッキ〜!

ボクらも連れて行ってもらおう!

ボクとワイフと 横にいてさっきから話をしていた 名古屋からの女の子2人は 準備を始めた。

オバちゃんの話では 8時くらいに出発って言われているそうだ。

 

急いで 準備をして 7時30分過ぎには 玄関ホールで いつでも出かける用意をして待機。

みてると もう天候が安定したからか 下山しようとする人に 救助隊も何も言わない。

ボクは 救助隊員と 立ち話をしながら この状況でのザイテングラード下山の注意事項を

確認しながら アイゼンはつけない方が かえっていいとの判断をした。

この救助隊員たちも この時期のこの大雪は珍しいねって 驚いていた。

気になる ジャンダルムの4人のことを訊くと まだ安否が判らないという。

 

玄関ロビーに ザイルで体をつないで下山しようと準備している夫婦がいた。

この人達が そうかな?  もうすぐ8時だし・・・・

オバちゃんたちが来て 「下山するの?」って・・・・・エッ??

8時出発じゃあないの?って訊くと  さっきの男の人が居なくなってるって・・・

゚-゚;)ヾ(-_-;) オイオイ... 

ザイルの2人では ないようだ・・・・。

困ったな・・・・どうしよう

ザイルの2人が出発! そのあと年配の男性2人が続いた。

よし! 行こう! 

この天候なら あの人たちについて行って ルートさえ見失わなければ ボクでも 下山はできる。

ボクとワイフと名古屋の女の子2人の計4人でパーティを組んで

ボクが先頭になって 8時少し前 下山開始!

防寒着はしっかり着込んでいるので 寒さは感じない。

心配していた 雪質も大丈夫だ!

これなら 絶対に下山できる! 確証した!

ワイフは 多少なりとも ボクと雪の上を歩いているけど

名古屋の女の子は 初めての経験とのことで

充分 注意を払いながら ほとんど尻セードのような状態で

ゆっくりと下る。

ボクは 背が高いので 足を掛けたり手を掛けたりするトコを

探しながら下り 後の3人が それをマネして 下ってもらう。

風が 無いので助かる・・・・寒くない。

もうすぐ ザイテングラード終了だ! もう一踏ん張りだぁ!

ザイテを下り終え もうすぐ涸沢

涸沢のテント場が見えたぁ!

\(^o^)/バンザーイ!!  無事ザイテングラード クリア〜!!

これで 一安心! あとは なだらかな下りで涸沢小屋へ!

が・・・・最初は のんびり下れた登山道も

高度を下げると 積雪量が少なく

岩がむき出しで 表面が凍っている。

ヘタに踏むと 滑ってコケる・・・・慎重さが求められるような状況に。

なんか ザイテングラードの下りより 神経使いそう・・・

(*’-’*)エヘヘ♪

 

なには ともあれ・・・

9時40分 涸沢小屋に到着! \(^o^)/バンザーイ!!

昨日の涸沢とは 一変 雪景色の涸沢です。

それなのに・・・

カラフルなテントが

こんなにいっぱい!

昨夜は 寒かっただろうなあ?

テント泊・・・・

涸沢小屋で 名古屋の2人と別れ

10時 横尾を目指して

下山開始!

凍った 足元に注意しながら・・・

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前穂も一晩で真っ白に・・・

紅葉も一段と色付いたかな?

涸沢の最後に・・・記念に1枚

横尾までの下山は 登り下り大渋滞・・・・

なんで こんなに混んでるの〜??  あっ!! そうかぁ!!

今日は三連休中日  明日も休みだぁ・・・・!

さらば! 前穂・・・来年 待ってろよ〜!

明神も白くなってる・・・ここで 初めて青空を見た!

横尾から上高地への梓川沿いの登山道は 道幅も広いので

一夜にして白くなってしまった前穂・明神を見ながら 気楽にに歩けますね〜

徳沢園で昼食に「氷壁ラーメン」(去年までは徳沢ラーメンだったような気がするけど)食べようと思ったら

売り切れ・・・仕方がないので そばを食べてきました。

 

明神を過ぎたあたりで14時35分

もしかしたら・・・15時の河童橋ライブカメラに間に合うかも・・・

がんばって 歩いたけど・・・・・河童橋に着いたのは 15時8分 間に合わなかった・・・

残念だぁ!

無事 下山! (河童橋にて)

連休の上高地は 凄いなあ〜〜

バスを待つ列が・・・ず〜〜〜っと 梓川まで続いていた

(これを・・長蛇の列っていうんだなぁ・・・)

冗談じゃあないよ・・・・

速攻で バスの帰りのチケットを払い戻ししてもらい

タクシー乗り場へ・・・・

 

げっ!!   Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

こっちも 長蛇の列だぁ・・・!

なんだ これ〜〜〜

冷え込む上高地でタクシーに乗るまで かなり待たされました。

相乗りした若い練馬の御夫婦 涸沢でテント泊したそうです。

やっぱり 寒さと風が すごかったみたいですね・・。

帰りに 沢渡大橋近くの「河畔の湯」で 冷えた体を暖めて 帰路に・・・・・

Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

大渋滞・・・・・

(松本では 事故もあったようで・・・)

結局 松本ICに着いたのは 19時を過ぎてた・・・・・

もう 連休の上高地は 避けようっと・・・・

 

今回は 天候がイマイチで・・・・イマイチどころか たいへん貴重な体験をして

思い出深い山旅になったけど・・・・・

思えば 3連休プラス有給休暇2日の計5連休

結局 1座も山のピークに立つことが出来なかった・・・・。

ふぅ〜