荒川三山(2回目)

東岳・中岳・前岳

(3141m ・ 3083m・3068m)

2016・8・11〜8・13 山小屋素泊まり

南アルプス 静岡市葵区

 

数年前から 赤石山脈にリニア新幹線のトンネルを掘る前に

もう一度歩いてみたかった南アルプス南域のラウンド山行。

今年から盆休み前に「山の日」が国民の休日となり

めちゃめちゃ混みそうだけど・・・・思い切って行ってきました。

 

〜1日目〜

畑薙臨時駐車場・・・(バス)・・・椹島〜清水平〜駒鳥池〜千枚小屋

10日夜 21時30分 自宅を出発。

24時前に畑薙ダム(井川)の臨時駐車場に到着。 車の中で仮眠する。

畑薙ダム沼平より先は一般車通行禁止。

東海フォレストの山小屋に宿泊する登山者だけ送迎バスで

南アルプス南域の登山基地 椹島(標高1100m)まで送迎してくれる。

 

11日 4時に起床。 送迎バスの乗車場へ様子を見に行くと

すでに20名ほどが並んでいた。 Σ( ̄ロ ̄lll)

あわてて ザックを持って行き 列にデポ。 24番目だ。

車に戻って 朝食を摂り 支度をして乗車上に並ぶ。

始発は7時30分だが この混み様・・・

6時30分には 増便が出るハズ・・・。

クリックすると大きくなります

先ずは登山届けを提出

臨時駐車場

200m程の行列

このマイクロバスに乗る

時35分 ぎゅうぎゅう詰めのマイクロバスに乗って畑薙臨時駐車場を出発。

7時37分 椹島に到着。 ゆっくりと準備をする。

 

8時 椹島を元気に出発! 少し林道を歩いてから 千枚岳登山口の標識を左に入る。

椹島の売店前で・・・

椹島 標高1100m

元気に出発!

ここから登山道

南アルプスらしい深い静かな森の中を歩く。 さっきまでの人混みがウソのようだ。

すでに登山者はバラけて 他の登山者の姿は見えない。

夏の日差しに緑の葉が透けてキレイだ・・・。

緑のキレイな森の中を歩く

吊橋を渡る

けっこう長いんです

南アルプスらしい深い森

今日の目的地 千枚小屋までのコースタイムは6時間。

深い森の中の急登は 蒸し暑く けっこうキツイ。 汗ビッショリになって登る。

50分登って 10分休憩のペースで登っていく。

 

11時13分 清水平(1485m)到着。ここは森の中の斜面に冷たい湧き水が出ている所。

美味い水を飲んで ここでインスタントラーメンを作って昼食とした。

11時50分 清水平出発。

 

12時25分 蕨の段(2070m)到着。 12時35分 出発。

 

13時48分 駒鳥池(2420m)に到着。

ここは 登山道下に緑に覆われた池があるけど・・・特に鳥がいるわけでもない。

14時2分 駒鳥池出発。

清水平

冷たい湧き水

駒鳥池

緑に覆われた池

14時37分 千枚小屋(2610m)に到着。

ボクらは 寝具持参の素泊まり(食事ナシ)で 別棟の百枚小屋という素泊まり専用小屋に泊まる。

料金は 1人5500円+トイレ使用料100円 計5600円/人。

 

シャツを着替えて 先ずは・・・・生ビールで ( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパ―イ

お疲れ〜らいす。

千枚小屋に到着

百枚小屋(素泊まり専用)

先ずは・・・生ビール

プチ宴会?

小屋の前のテーブルベンチで 持参したツマミとウィスキーでくつろぐ。

ここからは富士山や赤石岳がキレイに見えるハズだが・・・今日はガスで真っ白。

何も見えない・・・┓(´_`)┏

 

しばらくして 神戸から来たという年配の方3人のパーティと

山の話で盛り上がり 暗くなるまで飲み続けました。

 

明日は・・・・晴れるといいな♪

 

〜2日目〜

千枚小屋(2610m)〜千枚岳(2880m)〜丸山(3032m)〜東岳(3141m)

〜中岳(3083m)〜前岳(3068m)〜荒川小屋(2610m)〜小赤石岳(3081m)

〜赤石岳(3121m)〜赤石小屋(2540m)

4時に起床。 支度をして小屋の外に出ると

雲海が広がってはいるが その上は晴れている。

富士山や 谷を挟んで赤石岳もキレイに見えている。

よ〜し! 今日は快晴になりそうだ♪

 

4時45分 千枚小屋を出発!

千枚岳に向かって登り始める。

雲海に浮かぶ富士山の左から御来光

雲海に頭を出した富士山

赤石岳

千枚岳(2880m)山頂

 小屋の裏手から 横に富士山を見ながら登る。

徐々に雲海がオレンジ色に染まってくるのを見ながら

御来光を見逃さないように 注意して登っていく。

頂上直下で御来光を確認! V(^0^)

 

5時24分 千枚岳(2880m)山頂に到着!

眺望バツグン!

V(^0^)

遠く北アルプス槍穂連峰までバッチリ見えた!

5時40分 千枚岳を出発!

一度 岩場を急降下・・・

その後 花畑の中を緩やかに登っていく。

お花畑は 夏の花は既に終わっていて

代わりに 秋の花が咲き始めていた。

今年の冬は雪が少なく 雪解けが早かったからかなぁ。

 

時28分 丸山(3032m)山頂に到着!

6時40分 丸山を出発!

緩やかに登って丸山へ

岩場を急降下

丸山(3032m)山頂

 7時2分 荒川東岳(3141m)山頂に到着! 別名 悪沢岳。

南アルプス北部の山・・・塩見岳・仙丈ヶ岳・甲斐駒ケ岳・間ノ岳と

そして 南の方には 赤石岳・聖岳など・・・

山頂は風も無く気持ちいいので ここで朝食を摂ることにした。

レトルトの蟹雑炊・・・3000m級の山頂で食べる朝飯は最高〜ッ!!

荒川東岳(3141m)山頂

南アルプス北部の山

南アルプス南部の山

V(^0^)

荒川中岳に向かって出発!

先ずは 山頂直下の岩下り

ワイフも慎重に下ってくる

7時50分 荒川東岳を出発!

荒川三山2座めの荒川中岳に向かう。

先ずは 一旦 岩場を下りて 更に急降下。

そして 再び長い登りを一歩ずつ登る。

ところが・・・だんだんワイフが遅れ始めた。

ペースが急に落ちたようだ・・・どうしたのかな?

今日の予定活動時間は12時間・・・

ガンバレ〜!  レ(゜゜レ)

中岳非難小屋

8時35分 中岳山頂直下の中岳非難小屋に到着。

遅れること10分 ワイフも到着。

ちょっと調子が悪そうなので

山頂直下だけど ちょっと長めの休憩をとる。

8時55分 中岳頂上を目指し 非難小屋を出発!

 

8時58分 荒川中岳(3084m)山頂に到着!

 9時5分 荒川中岳を出発!

トウヤクリンドウ

荒川三山最後のピーク前岳は 中岳を緩やかに下り 赤石岳方面の分岐を直進し

再び緩やかに登り返せば すぐに到着できる。

 

9時12分 荒川前岳(3068m)山頂に到着!

荒川三山踏破達成〜ッ!!  \(^o^)/バンザーイ!!

荒川中岳(3084m)山頂

中岳〜前岳は緩やか

荒川前岳(3068m)山頂

荒川小屋への分岐

 9時17分 荒川前岳を出発!

 

再び赤石岳への分岐まで戻り 分岐を荒川小屋に向かって前岳の斜面を下る。

この前岳の斜面が有名なお花畑になっている。

広大なお花畑の斜面を下るのは 気持ちいい〜♪

ここも 夏の花は終わっていて 秋の花が咲いていた。

このお花畑斜面の下り けっこう長い下りなのだが

ワイフのペースが どんどん落ちていく・・・。

 

10時18分 荒川小屋(2610m)に到着! 遅れて10分 ワイフも到着。

ここでポカリを購入 喉を潤す。 そして今日最後の水場なので 水を1g補給。

ちょうど今 アルプスレース(富山の海岸から北ア〜中ア〜南ア 

そして静岡市の大浜海岸まで走り抜ける超人レース)が行われていて

そのランナーが 荒川小屋を通過して行った。

11 荒川小屋を出発!

荒川小屋

大聖寺平間では水平歩道

荒川小屋から いきなり急登を登るが

そのあとは・・・大聖寺平までは ほとんど水平移動。

ただ 木が無いので照り返しが強く暑い。

ワイフのペースが益々落ちていく・・・。

このままでは 暗くなる前に予定の赤石小屋に

到着できるか だんだん不安になってきた。

 

11時30分 大聖寺平(2720m)に到着。

ワイフは10分ほど遅れて到着。

大聖寺平(2720m)

11時40分 大聖寺平を出発! ここからガレ場の登りを一気に標高差350m登る。

全くワイフのスピードが上がらない・・・止まっては励まし とにかく歩かせる。

こんな所で動けなくなって暗くなったら・・・遭難しかねないので

とにかく休憩をとってでも ゆっくりでも歩いてもらわないと・・・・。

 

13時13分 ボクが先に小赤石岳(3081m)山頂に到着。

山頂で待っていると・・・周囲にガスが出てきて みるみるうちに真っ白になってきた。

遅れること約30分 13時40分 ワイフが小赤石岳に到着。

ワイフが完全に遅れだした

周囲はガスが出て真っ白に・・

小赤石岳(3081m)山頂

アルプスレースのランナー

山頂でワイフを休ませながら これからのスケジュールを練り直す。

当初の予定通り これから赤石岳に登って 赤石小屋に下ると 確実に真っ暗な登山道を下る事になる。

ワイフを赤石小屋への分岐に残し ボクだけ赤石岳に登ってこようか・・・・。

ワイフも どうしても登ると言い張る・・・・。

では・・・なんとか赤石岳に登り 山頂直下の赤石非難小屋に泊まるプランにしよう。

そんなことを健闘していると・・・アルプスレースのランナーが通過していった。

あのランナーも頑張っているのだからと励まし

13時55分 小赤石岳から一旦下る。

 

小赤石岳と赤石岳の間の鞍部・・・

赤石小屋へ下る分岐地点に 14時 到着。

ワイフは そのまま座り込む・・・。

この状態では ワイフは登れそうもないなぁ・・・。

ふと赤石岳を見上げると・・・ガスで真っ白。

これじゃあ・・・登る意味ないかな。

ふと 傍らをみると・・・非難小屋定員30名に対して

赤石小屋へ下る分岐

赤石岳はガスの中・・・

今夜は60名以上が宿泊予定と書かれた看板が・・・・┓(´_`)┏

決めた! 赤石岳・・・今回はキャンセル。

このまま赤石小屋へ下ろう。

赤石小屋までのコースタイムは3時間・・・今からなら なんとか暗くなる前に到着できるだろう。

アップダウンの多い長い下り

14時15分 赤石小屋に向かって下り始める。

下りだから ある程度は歩けると踏んでいたのだが

アップダウンの多い このルート・・・

思った以上に 時間がかかる。

富士見平までコースタイム2時間半だが

思った異常に時間がかかり

16時30分 ようやく富士見平(2720m)に到着。

ここで しばらく横にさせて休ませる。

待っていると・・・男性登山客が一人下ってきた。

富士見平(2720m)

この青年も連れの男性が体調を崩し

急遽下ってきたそうだ。

ここで連れの男性を待ってるつもりだそうだ。

 

20分ほど横になっていたら すこし元気になったので

16時55分 赤石小屋に向かって再び下り始める。

ワイフの状態は だいぶ良くなったようで

独りでも下ってこれそうなので(コースタイム30分だし)

ボクは 先に下って宿泊手続きをすることにした。

少し元気になったワイフ

赤石小屋(2540m)


先ずは・・・ロング缶2本

 17時13分 ようやく赤石小屋(2540m)に到着。

宿泊手続きをすると 今夜はテント場も素泊まり小屋も

満員。 素泊まりのボクらは 急遽一般宿泊の小屋に

素泊まりさせてもらう事になった。 よかった・・・。

さて・・・先ずは 缶ビールロング缶2本 一気飲み。

お疲れ〜らいす!

遅れること・・・15分

17時30分 ワイフも無事到着・・・

そのまま 飯も食べずに寝ちゃった。

プチ飲み会に発展・・・

昼飯も夕飯も食べずに・・・・ボクも同じだけど 独りだと飯を作るのも面倒なので

自宅から持ってきた日本酒が500mlのペットボトル1本残っているのを思い出し

外のテーブルベンチで 酒を飲んで済ませることにした。

 

その後 非難小屋に溢れて泊まれない登山者が 暗くなってからも下りてきた。

ボクたちの早めの判断は 正解だったようだ。

 

富士見平で出会った青年も無事連れの男性と下ってきた。

この人たちは テント泊のつもりだったが 小屋もテント場もいっぱいなので

素泊まり料金を払って ヘリポートにテントを張らせてもらったようだ。

 

さて・・・この青年たちと 他にも3人の青年たちと 話が弾み

消灯後まで テーブルベンチでプチ飲み会になっちゃった・・・。

o(^ー^)o

 

〜3日目〜

赤石小屋〜椹 島・・・(バス)・・・畑薙臨時駐車場

4時に起床。 支度をして小屋の外に出ると 雲ひとつ無い青空が広がり

小屋の正面に モルゲンロートに染まる赤石岳がキレイに見える。

 

5時25分 赤石小屋を出発! 椹島目指して下り始める。

椹島までは3時間のコースタイム・・・ワイフの体調が心配だったけど

一晩寝たら すっかり回復したようだ・・・一安心。

 

椹島まで標高差1400m以上を一気に下るこのコース

森林の中を歩くので 朝っぱらから蒸し暑い・・・┓(´_`)┏

小屋から赤石岳がバッチリ

最初は快調なワイフ

中間地点まで 1時間10分程でくだり順調だったが

やはり 急な下りは脚にくる・・・・(歳だな やっぱり)

ワイフも だんだん遅れ始める。

眺望の無い 蒸し暑い森林の中を ひたすら下る。

 

8時2分 無事 椹島に帰還・・・お疲れ〜らいす!

o(^ー^)o

畑薙行きの送迎バスは・・・10時30分発。

乗車整理券をもらって ノンビリと くつろぐ・・・

この階段を下りればゴール

椹島に無事帰還

先ずは・・・ジョッキ2杯

冷やしトマトとトースト

最後は・・・ソフトクリーム

先ずは 生ビール・・・冷蔵庫で冷やされたジョッキで 2杯 一気飲みだ〜!

生き返ったぁぁ!

 

目に鮮やかな緑を見ながら 朝食・・・トーストと冷やしトマトが美味い!

最後は・・・ソフトクリーム♪

 

今年から国民の休日に制定された「山の日」

山の日なんて名前に どこの山もドット混む状態だったらしい。

まったく・・・・困ったものだ。

山の日・・・反対〜ッ!