(東)天狗岳 (2640m)

(10回目)

2016・1・9〜1・10

長野県茅野市

 

〜1日目〜

桜平⇒夏沢鉱泉⇒オーレン小屋⇒夏沢鉱泉

2シーズン連続で 夏沢鉱泉泊で天狗岳を目指したが

箕冠山から根石岳山荘のある鞍部に下った所で ガスと強風のホワイトアウト状態で何も見えず

泣く泣く断念・・・  2シーズン連続で 中途撤退をした山行のリベンジ!

3度目の正直! 今シーズンこそ!

そんな思いで 昨年7月9日に(半年前から予約を受付るので)夏沢鉱泉に宿泊予約し

新年早々 1泊雪山山行を予定していたが 今シーズンは記録的な暖冬。

前日に雪の状況を電話で訊いてみると・・・

「雪が少なく 多い所でも20cmくらいしか積もってないので ワカンやスノーシューは不要。」

との事。  更に・・・

「小屋までの林道も雪が少ないので雪上車での送迎はしていないので

冬タイヤの4WDの車であれば 桜平ゲートまで車で来てください」 との事。

Σ( ̄ロ ̄lll)

 

朝 6時に自宅を出発。

8時30分 「唐沢鉱泉分岐」に到着。

例年 ここから雪上車に乗り換えて夏沢鉱泉に向かうが

今年は まったく雪が無い・・・無積雪期と同様に桜平のゲートまで車で行く。

唐沢鉱泉分岐

昨年の唐沢鉱泉分岐

例年なら雪上車に・・・

桜平ゲート

8時42分 「桜平ゲート」に到着。 林道の路肩に停めて 支度を整え

9時7分 夏沢鉱泉へ歩き出す。

 

青線部分は雪上車の予定がマイカーで・・・

緑線部分が今回歩いたルート

夏沢鉱泉に向って歩き出す

9時38分 夏沢鉱泉(2060m)に到着。

4シーズン連続の冬の夏沢鉱泉だが

こんなに雪が少ないのは初めて・・・・。

一泊二食二人分 モンベル割引で 23500円。

今回は ちょっと広めの「横岳」という部屋に二人。

V(^0^)

コンビニで買ってきたオニギリで早めの昼食。

夏沢鉱泉

部屋は「横岳」

昼食後 オーレン小屋まで

登山道の状況チェックを兼ねて散策。

やはり 雪が少なく土や岩が出ている所が多い。

でも 青空の下 樹氷がキレイで心が弾む。

オーレン小屋に着くと 硫黄岳がキレイに見えた。

例年小屋の半分は裏山からの雪の中に

半分くらい埋まってるのに 今年は埋まっていない。

雪道を散策

夏沢は凍っている所も・・・

登山道の雪は少ない・・・

オーレン小屋

硫黄岳

13時30分頃 夏沢鉱泉に戻る。

早速風呂に入って冷えた体を温める。

風呂上りは・・・・もちろん生ビール!

自宅から持ってきたウィスキーとツマミで二人宴会を始める。

鉱泉の風呂・・・一番風呂

( ^_^)/□☆□\(^_^ )

二人で雪見酒

夕 食

今日の夕食は二回戦・・・2回戦のボクらは18時15分から。

今年も牡丹鍋がメイン・・・食後のレモンのシャーペットも美味かった。

 

窓の外に 北アルプスの槍穂連峰のシルエット・・・・

明日も好天に恵まれるといいな・・・・。

 

19時30分には 布団に入って寝てしまった。

槍穂連峰

 

 

〜2日目〜

夏沢鉱泉⇒オーレン小屋⇒箕冠山⇒根石岳⇒天狗岳

⇒根石岳⇒箕冠山⇒オーレン小屋⇒夏沢鉱泉⇒桜平

5時15分 起床。

5時45分 朝食(ボクらは一回戦)。

 

朝食後 準備を済ませて 外に出る。

気温は −10℃ 例年より暖かく感じる。

今日も天気は良さそうだ・・・V(^0^)

6時54分 天狗岳目指して歩き出す。

朝 食

元気に出発

カモシカ

相変わらず雪は少ないが

朝なので雪がしまっていて歩きやすい。

 

細い登山道を大きなカモシカがふさいでいたが

カメラを構えながら近づくと

こちらを見ながら ゆっくりと道を譲ってくれた。

7時38分 オーレン小屋 通過。

オーレン小屋通過

雪景色の原生林

青空がキレイだ♪

夏沢峠へ向かう登山道を左に折れ

オーレン小屋の裏の森の中を登っていく。

森の中も雪は少ないが

やっぱり 雪の森はキレイだ・・・。

静かな森の中に 雪の落ちる音 小鳥の囀り

そして アイゼンで雪を踏む音が耳に入るだけ。

いいなぁ〜 この雪の森

蓑冠山(2590m)山頂

8時35分 蓑冠山(2590m)山頂に到着。

山頂といっても 周囲は原生林で眺望はなく

夏沢峠からの登山道との合流点というだけの地点。

ここで これから歩く稜線の強風に備え

目出し帽・ゴーグル・厚手の防寒グローブといった

完全防寒防風対策をとる。

 

9時1分 蓑冠山をあとに 一旦下り始める。

完全防寒で・・・

根石山荘の建つ鞍部に出ると ここから先は木の無い稜線を歩くことになり

この時期 強烈な風が吹き付ける。

昨年・一昨年と この時点でガスでで視界ゼロのホワイトアウト状態で撤退

今年もガスはかかっているが 視界は充分・・・・レ(゜゜レ)

根石岳に向かって上り始めるも 物凄い強雨風に真っ直ぐに歩けない。

ザックを背負うと体重と合わせて100Kgくらいのボクが体を持っていかれる。

風速30m近いのでは??・・・・・・・ガンバレ! 俺!! レ(゜゜レ)

根石岳(2603m)山頂

左奥のピークが天狗岳

9時16分 根石岳(2603m)山頂に到着。

あまりの強風と寒さにカメラを構える気にもなれず・・・山頂標識だけ。

ゴーグルも凍りつき・・・・視界が狭くなってきた。 ┓(´_`)┏

山頂に長居はできず そのまま通過・・・・。

一旦 天狗岳との鞍部まで下り 天狗岳のピークに向かって登り出す。

天狗から下ってくる人と何人かすれ違うが みんなゴーグルを外している。

やっぱり凍りつき視界不良で外しているのかな?

凍ったゴーグルでは視界が悪くルートファインディングしづらいので ボクもゴーグルを外すが

顔に当たる風の痛さが辛い・・・・・┓(´_`)┏

積雪が少なく 岩が顔を出している登りで 強風にあおられ

アイゼンを岩に引っ掛けて転倒・滑落しないように注意して登る。

西天狗岳(2640m)山頂

9時56分 東天狗岳(2640m)山頂に到着。

天狗岳は双耳峰で東天狗と西天狗(2646m)の

2つのピークからなる。

山頂は・・・

天気晴朗なれど・・・風強し!!

寒〜い!!

でも・・・眺望はバツグン!!

V(^0^)

西天狗岳山頂のワイフ

中央アルプス

南アルプス(左から北岳・甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳)

八ヶ岳

冷たい強風に耐えながら西天狗のピークに行こうか

迷ったが・・・・あっさり 断念・・・ポリポリr(^^;)

せめて この眺望をもっと堪能したかったが

寒さに耐えかねて・・・

10時9分 下山開始・・・強風にあおられながら

慎重に下る・・・後方のワイフにも気を配りながら。

天狗と根石との間の鞍部まで来れば 一安心。

強風には注意が必要だが 滑落の危険性は

かなり小さくなる。

根石岳へ登り返しの途中

後ろにワイフがいない事に気付き

しばらく耐風姿勢をとりながら 追いつくのを待つ。

が・・・・なかなか来ない。

ちょっと心配になって戻ってみる・・・左腕をかばいながらノロノロと歩いてきた。

「どうした?」と訊くと 強風に飛ばされ転倒した拍子に へんな手のつき方をして痛めたようだ。

手は動くので 骨折や脱臼ではないようだが 力が入らず かなりの痛みがあるようだ。

とはいっても・・・この強風エリアを抜けて森林帯に入るまでは 頑張って歩いてもらわないと

本当に遭難しそう・・・ガンバレ! レ(゜゜レ)

根石岳を越えて もう少しで 森林帯に入る手前で 今度はボクが強烈な突風に飛ばされ

コケた・・・ヒザを打っただけですんだけど ボクのサングラスが岩に当たり 大きく傷ついた。

Σ( ̄ロ ̄lll) また 新しく買わないと・・・┓(´_`)┏

 

10時58分 ようやく森林帯の中に入り 無風領域に入った。

とりあえず ワイフの左腕をザックのチェストベルトから吊り固定して 下山をする。

なんとか夏沢鉱泉まで戻ってくると

鉱泉の送迎車が 出発するところだったので 桜平までワイフを乗せてもらった。

 

そのまま 温泉にも寄らず 静岡に戻り 休日当番医に行って診察を受ける。

大事に至らず よかった・・・・。