五竜岳  2814m

2回目

2015・ 5・1〜2

長野県白馬村

 

〜1日目〜

五竜スキー場⇒(テレキャビン・リフト)⇒地蔵ノ頭

〜小遠見山〜中遠見山〜大遠見山〜西遠見山〜五竜山荘

GWの北アルプス残雪山行 今年は 白馬の五竜岳。

昨年のGW山行で八方尾根から隣の遠見尾根を見て 来年はと 決めていた。

ワイフは 今回7ヶ月ぶりの山行で 雪の遠見尾根・雪の五竜に心配の様子。

前もって五竜山荘を運営する白馬館に電話で登山道の様子を訊くと

今年は 何十年に一度というくらいの雪の少なさで 山荘から山頂の間は

ほとんど雪がなく夏道状態とのこと・・・。 山荘宿泊客も10人程度らしい。

天気予報も 1〜2日は好天になりそうなので 楽しみになってきた。

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4月30日 仕事から帰宅後 21時30分に自宅を出発。 一路白馬を目指す。 道路はガラガラ。

日付が変わった5月1日0時45分頃 白馬五竜スキー場の駐車場に到着。 仮眠する。

 

8時 支度を済ませ 8人乗り(8人にしては小さめだが)ゴンドラ「テレキャビン」の乗り場に並ぶ。

運行は8時15分からだが チケットの売り出しも8時15分まで開かなかった。

テレキャビンで一気(8分)にアルプス平へ。 そしてゲレンデを少し下った所からリフトに乗って

地蔵ノ頭直下まで一気に上がる。 天気は最高だ♪ ワクワクo(^ー^)o

テレキャビン乗場

アルプス平駅

リフトで更に上がる

いざ 出発!!

8時49分 いざ出発!  地蔵ノ頭と呼ばれる丘陵部を巻いて 小遠見山へ登り始める。

いきなりの急登・・・連日の好天で 雪も緩み重くなって この急登はキツイ・・・┓(´_`)┏

右方向に 八方尾根・白馬三山が見える。

昨年のGWに歩いた八方尾根も 今年は雪が少ないようだ。

白馬三山も 今年はかなり雪が少ない・・・・今年の北アルプスは 雪解けが早いようだ。


いきなり・・・急登

天気 良過ぎて・・・暑い!

白馬三山

また・・・急登

小遠見山(2007m)山頂

10時9分 やっと小遠見山(2007m)に到着。

ここで小休止。 雪は少ないが鹿島槍ヶ岳・五竜岳

槍穂連峰・新潟の山々など一望できる。

10時28分 長めの休憩を終え 小遠見山を出発。

ここからは アップダウンの繰り返しになる。

 

10時46分 中遠見山(2037m)通過。

ここから雪庇の張出した細い尾根道が続くが

今年は雪が少なく 全く恐怖感はなかっ

中遠見山(2037m)山頂

次の休憩ポイントは大遠見山(2106m)と 緩んだ重い雪のアップダウンを頑張って歩く。

まだか・・・まだか???   長いなぁ・・・・。

あれ??? 正面に見える白岳への雪渓の手前のピークは あと一個。

あれって・・・西遠見山(2268m)だよなぁ・・・。

スマホの「山と高原地図」のGPS機能で現在地を確認すると

すでに大遠見山と西遠見やまの中間まで来ていた。

大遠見山の山頂標識が雪に埋もれていたのか・・・全く気づかなかった。

 

大遠見山をとっくに通過していたことに気づく
例年この時期には 中央雪渓の左上に武田菱の雪形が現れるようだが 今回は雪が少なくて確認できなかった。

12時37分 西遠見山(2268m)に到着。

正面に今から登る白岳への急登が見える。 キツそうだなぁ・・・・。

この暑さ 雪はかなり解けて 水分を多く含んだ重い雪の急登だろうなぁ。

しっかりと休憩をして心の準備をし 気合を入れて・・・・

12時50分 いよいよ白岳目指して 登り始める。

コースは正面の設計の右側を直登し そこから白岳直下を左にトラバース。

五竜山荘の建つ鞍部を目指す。

予想通りの雪質・・・・・一歩登るのが辛い。

西遠見山(2268m)山頂

急斜面のルート 雪が柔らかく崩れやすいので 途中立ち止まっての休憩もできない。

キツイが ゆっくりと ゆっくりと登る・・・ガンバレ! 俺!

NHK朝の連ドラのセリフ・・・「人生 コツコツ一歩ずつ」・・心の中で 繰り返して登る。

青空目指しての急登

急斜面のトラバース

山荘の屋根が見えた

五竜山荘(2490m)

14時2分 やっと五竜山荘(2490m)に到着。

疲れたぁ・・・もう限界だぁ・・・┓(´_`)┏

今までのGW残雪の北アルプス山行の中で 一番キツイ登りだった。

 

早速 宿泊手続き・・・1泊2食2人で19000円。

部屋は 6畳の「白岳」にボクとワイフの2人・・・貸しきり状態だ。

今夜の宿泊者は12人くらいの様で みんな個室状態だった。

ラッキ〜!  V(^0^)

部屋は「白岳」

お疲れ〜らいす♪

持参したウィスキー

部屋に荷物を置いて 着替えたら・・・

早速 缶ビールで

( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパ―イ

夕食(17時30分)まで 持参したウィスキーを

飲みながら 今日の疲れを癒す。

顔が日に焼けて 真っ赤になってしまった。

すでに ヒリヒリ痛い状態だ。

明日も 今日のような風の無い天気だといいな。

持参したウィスキーが無くなり

売店で角瓶のポケットサイズを購入。

雪の無い五竜岳を眺めながら

明日の朝の山頂アタックコースを確認。

ワクワクo(^ー^)o

 

17時30分 夕食タイム。

夏山シーズンは カレーだったような記憶があるが

今夜のメインはハンバーグ・・・美味かったぁ♪

テント場には雪は無い

NEWボトル 入りま〜す

夕食

五竜に乾杯♪

外に出て夕焼けを堪能

アーベントロート

夕食後 外に出たけど・・・・・・全く寒くない。  風も全く無い状態。・・・珍しいね・・・この標高で。

北アルプスの山に陽が沈み アーベントロートを堪能し

 その後は 消灯時間の21時まで また食堂で酒飲みタ〜イム♪

夕食時 同じテーブルだった御夫婦といろいろと楽しくおしゃべりしながら・・・。

 

〜2日目〜

五竜山荘〜五竜岳〜五竜山荘〜西遠見山〜大遠見山〜中遠見山

〜小遠見山〜地蔵ノ頭〜アルプス平⇒(テレキャビン)⇒八方

疲れのせいかグッスリと眠り 4時30分に起床。

朝食前に 山頂アタックの準備を済ませ

5時30分より 朝食。

 

山荘の外に出ると 今日もいい天気だ。

東の方には 八ヶ岳・富士山・南アルプスが見える。

風も無いし 暖かいし・・・・

絶好のアタック日和。

朝食

今日も快晴! V(^0^)

6時3分 アイゼンを入れたアタックザックを背負い いよいよ五竜岳の山頂に向けてアタック開始!

先ずは 雪が全く消えている夏道を登る。 どんどん高度を上げ 振り返れば眼下に五竜山荘。

少し遅れ気味だけど ワイフも頑張って登ってくる。  昨日の疲れは残っていないようだ。

だんだん山頂直下の雪壁のルートが近づいてきた。

雪壁の手前までくると ここの門番なのか(?)つがいのライチョウが登山道の真ん中に居座っている。

ライチョウが通行を許可してくれたということなのか ライチョウが登山道脇に移動して道を譲ってくれた。

ほとんど雪の無い夏道

眼下に五竜山荘

山頂直下の雪壁に近づく

雪壁ルート入口の門番?

さぁ!雪壁アタック開始! ボクの上には人影が見えない・・・・

雪の壁に残されたトレースをたどって慎重に登る。

雪壁といっても垂直ではないので 思っていたより楽に登れる。

しばらく登った所で 大きな岩場の左側に向かうトレースと右に回り込むトレースに分かれる。

左ルートは 雪の無い夏道を鎖を使って登るルートだった。 アイゼン履いてクサリ場を登るのが嫌で

右のルートに進むも大きな岩の陰でトレースが消えていた。

下から登ってきた男の人が「その岩陰に垂直に登るルートがありませんか?」と叫ぶ。

見ると・・・岩陰に2m程の垂直な氷の壁があり その上 登ったところからトレースが付いている。

エッ?? この氷の壁 登るの??  これじゃぁ アイスクライミングじゃん!!

意を決して ピッケルのピック部分を思いっきり振り 頭上の氷に打ち込む。

しっかりとピックが刺さったのを確認して アイゼンの爪先を氷の壁に蹴り込む。

必死になって 氷の壁を登りきると・・・・

さっき下から叫んでくれた男の人が クサリ場コースから登ってきて 先に行ってしまった。

エッ? (。-_-)?

ボクの後から登ってくる人は みんな夏道クサリ場コースを登ってる。  Σ( ̄ロ ̄lll)

ワイフも雪壁を登り始めた

山頂直下でワイフを待つ

鹿島槍ヶ岳 カッコぇぇ♪

ワイフも登ってきた

山頂直下の平坦部で 鹿島槍ヶ岳が現れた。 カッコぇぇ〜♪

ここでワイフが登ってくるのを待つ。

雪壁を登りきり 水平な稜線を奥に少し進むと そこが五竜岳のピーク。

時4分 五竜岳(2814m)に到着。

\(^o^)/バンザーイ!!

素晴らしい眺望が広がっている。

360度の大パノラマとはこの事だぁ!

北に 戸隠山など新潟の山々

東に 八ヶ岳・富士山・南アルプス

南に 鹿島槍ヶ岳から遠くに穂高・槍ヶ岳など

北アルプスの山々

西には 立山・劔岳・・・・劔岳カッコぇぇ〜!!

V(^0^)

山頂は風が無く最高の天候♪

頑張って登ってよかったぁ!

V(^0^) V(^0^)

五竜岳(2814m)山頂

鹿島槍ヶ岳

立山・劔岳

劔岳にズ〜ムイン!

遠くに穂高・槍ヶ岳

絶景に固まるワイフ

下山開始

7時16分 山頂より下山開始。

本当は もっとゆっくりしていたいくらいだったが

今日は 遠見尾根を下るので

なるべく雪がしまっているうちに下りたいのと

だんだん山頂に登ってくる人が増えてきたので

名残惜しいが 下山することにした。

 

時50分 五竜山荘に無事戻ってきた。

時16分 五竜山荘より下山開始。

先ずは 昨日登るのに悪戦苦闘した白岳直下の急斜面を下る。

今朝は まだ時間が早いので雪が締まっていて 下るのが楽だった。

時4分 西遠見山(2268m) 通過。

白岳直下の急斜面を下る

昨日わからなかった大遠見山の山頂を

スマホのGPSを使って確認しながら歩く。

時25分 大遠見山(2106m) 通過。

大遠見山山頂は かなり広く

いくつかのテントが設営されていた。

 

時57分 中遠見山(2037m)に到着。

この時間 だんだん雪が緩みだし重くなってきて

ここが大遠見山山頂だった

歩くのに体力を使うようになってきたので 中遠見山で小休止。

10時8分 中遠見山を出発!

 

10時25分 小遠見山(2007m)に到着。

ここまでくれば もう登りはない・・・あとは スキー場まで下るだけだ。

10時43分 小遠見山を出発!

 

11時20分 スキー場に到着。

下りは この時期 リフトには乗れないので アルプス平駅までゲレンデを下る。

11時35分 アルプス平駅に着き テレキャビンで駐車場まで戻る。

 

今年のGW

雪は少なかったけど 天候に恵まれ 楽しい山行になった。

 

V(^0^)