写真の上にポインタを持って行って下さい。

写真の説明が出ます。

槍ヶ岳(3180m)

2004・7・9〜10

北アルプス

 

〜1日目〜

新穂高温泉〜右俣林道〜槍平〜飛騨沢〜飛騨乗越〜槍ヶ岳山荘

最近恒例の 7月の北アルプス一泊山行

今年は いよいよ槍ヶ岳に挑戦!

新穂高温泉から 最短ルートで槍ヶ岳に登り

次の日 天気がよければ

飛騨乗越から南岳まで

3000m級の稜線を縦走しようと計画。

 

7月8日21時自宅を出発。

9日1時半新穂高温泉に到着。

が・・・駐車場が わからない。

一日500円の駐車場があるとのことだが

朝 8時にならないと ダメみたい・・。

いろいろ探して 結局2時過ぎ

ロープーウェイ駅の近くの駐車場に。

ココは 最初の4時間500円。

以後 1時間100円・・・・

下山時には・・4000円くらいかぁ・・・

駐車場は 川に面していて うるさい。

そして街灯がいやに眩しい・・・   眠れない・・・

ほとんど 寝ない状態で  4時半 眠ることを諦めて

駐車場を出て 無料駐車場を探した。

洞門の途中から深山荘という温泉旅館に入る道を下ると その奥に 無料駐車場があった。

標識もなく わかりにくいよなあ・・・・。

 

6時 登山届けを出して 元気に出発。

ちゃんと登山届け出しま〜す

ワイフの背中には ボクのおニューの蒸れないザックが・・

ボクが使う前に・・・ワイフの背中に・・・トホホ・・

 

槍ヶ岳山荘までの目標タイムは8時間

これなら 充分 今日 槍ヶ岳に登れるだろう。

でも・・2ヶ月ぶりの 山登り・・・大丈夫かなあ・・。

空は晴天・・既に暑いなあ・・・

 

しばらくは ダートの林道を登って行く。

ベッカムと一緒だぁぁい!

今日は 気合を入れて イングランド代表のユニフォーム!

 

途中 林道から右に折れ 山の中に入るショートカットのルートに入る。

これが けっこう 細く険しいルートだった・・。

けっこう 危険なルート・・??

しかも・・蒸し暑い・・。

6時52分 穂高平に到着!

すでに・・汗ビショビショ・・・

穂高平小屋 シャツを脱いで・・乾かす

7時5分 気合を入れなおして 穂高平を出発しようとすると

目の前を 黒い大きな四足動物が横切った・・。

エッ?? クマ??・・・ま まさかぁ??

恐る恐る 偵察に行くと・・・

牛だぁ! デッカイ牛が たくさん放牧されていた・・。

こんなトコに・・牧場??

ふぅ〜〜 良かったぁ!!

ここから また暫くダートの林道を歩く。

新緑がキレイです・・。

 

あれ?・・・・デジカメがおかしい・・・

ズームのスイッチが・・・動かない

あれ??

他のスイッチも・・・・

シャッターは切れるけど・・・・

あとは 全く機能しないぞ・・・壊れたぁぁ!

撮った写真も 観れないぞ〜

 

7時53分 白出小屋に到着。

ここから 奥穂高方面へ向かうには 分岐を右へ・・

白出小屋

それにしても・・・・暑い・・。

すでに 何回も水分補給している・・・・・。

8時 白出沢出合を通過・・・・沢には水はなかった・・。

白出沢出合

ここまでは なんとか予定通りの時間できている。

ここまでは 林道をのんびり歩いてきたけど・・

さあ! いよいよ登山道へ!

アップダウンの続く登山道

 

チビ谷の枯れた沢を渡り 少し休息

たしかに・・・小さな谷の沢だった・・・・。

だんだん水分補給の休息時間が長くなってきたなあ・・・。

 

9時16分 滝谷出合に到着!

かなり疲れてきた・・・なんなんだあ! この暑さは・・?

この時点で・・暑さにやられてます・・・。

もう・・ヘトヘト しばらく 沢の急流を見ながら・・休憩

9時30分 沢にかかった板の橋を渡り 歩き出す。

ちょっと・・怖そう・・・下は急流です

沢の上流の方には 北穂の滝谷が見えるハズだけど・・

滝谷

ガスに覆われて 全く見えなかった・・・。

藤木レリーフ

すぐに 右手の岩に藤木レリーフが現れた。

早稲田山岳部と 日本最初に滝谷からの登頂を競い

その勝負に勝った藤木九三を記念したモノらしい・・

 

ココからの登山道はキツかったぁ!

蒸し暑さに 汗がひたたり落ちる・・・。

だんだんキツくなってきた・・

天気 良すぎるんだよなあ!

両足のフクラハギが つりそう・・・・

やっぱ 寝不足かなあ・・・

なんか 脱水症状起こしてきたみたい・・

ワイフも暑さにバテバテ・・・

なかなか槍平小屋が見えない・・・・ハラへったぁぁ・・

 

南沢を渡って 20分

ようやく 10時35分 槍平小屋に到着!

槍平小屋

アクエリアスを買って 一気に飲み干す・・。

ちょっと早いけど・・・休憩かねて 昼飯にしよう!

ネット仲間のジャンさんから ケイタイメールが届いた。

返信メールする元気ないよ〜〜

電話してみた・・・ジャンさんの声 聴いてちょっと元気に・・

(*’-’*)エヘヘ♪

メシの直後は元気だったのに・・

標高約2000mのここで 26℃もあるぞ〜〜〜

暑い!

 

11時30分 槍平を出発!

だいぶ予定時間より 遅れちゃったなあ・・・・

ここから いよいよ飛騨乗越への急登が始まる。

 

腹ごしらえした直後 元気に歩き出すが

ますます暑くなってきたあ!

ボクらが 歩いていくと

前方の雲がなくなり 青空が現れる・・・

ここまでくると 晴れ男も

いいかげんイヤになるなあ・・・。

 

もう・・ダメだあ・・・左足のモモまでケイレンしてきたあ・・・

完全な脱水症状・・・ダウンっす!

KO〜〜〜!!

なんちゃって登山史上初のダウンだぁ!

 

しばらくして・・・最終水場に到着!

水が冷たくて気持ちヨカぁぁぁ!!

この水 美味かったぁぁ!

ペットボトルに 冷水を補給・・。

美味かったぁぁ! 生き返ったよ〜〜!

ケイレンした両足を 冷水で冷やす。

魔法の水のおかげで ケイレンが治った・・・・。

 

だいぶ時間をロスしちゃった・・・がんばらないと!

が・・果てしなく続く登山道

森林限界になると 強い日差しを遮るものが無くなり

またまた バテバテ状態・・・・

太陽の日差しが直接降り注ぐ・・

 

Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン  デジカメ 完全にイカれちゃったかも・・?

電源スイッチまで 機能しなくなってる・・・

電源OFFにしても 電源が切れない・・・・・

 

千丈乗越への分岐

ファーストエイドのボックスがいきなり現れた・・・。

登山道の真ん中に・・突如

初めて見る光景だあ!

ここで力尽きる人・・けっこういるのかなあ・・?

お花畑が広がっている

このあたりから キレイなお花畑が続くけど・・

写真撮ってる余裕・・もう 全くないっす!

蒼い空の下に広がる稜線が果てしなく遠く思える。

まだ 槍は見えない・・・。

あれは・・・槍じゃあないよなぁぁ

これから どこを目指して登って行くのかも

見当さえつかない・・・

目標がわからない・・・

ルートファインディングのできない急登

ワイフも・・バテバテ

もうボクも 限界・・・・

ワイフのことを心配してる余裕がない・・

ワイフの姿が・・だんだん遠くに・・

時計をみると・・・時間ばかりが過ぎていくが

稜線には 全然近づけない・・・

周囲に緑が無くなり・・・ガレ場になると

歩くより 立ち止まっている時間の方が長くなってきた。

ガスも出てきちゃった・・

もうダメだあ・・今日は 槍ヶ岳アタック諦めよう!

って 夕飯までに・・小屋にたどり着けるのか 不安になってきた。

 

16時4分 やっとの思いで 飛騨乗越に到着!

飛騨乗越

ここは日本で一番高い峠なんだ・・。

飛騨乗越に登りきると 槍沢の登山道

そして正面に槍ヶ岳!

やっと拝めたぁぁ!

孤高の山 槍ヶ岳! 凄い迫力だぁ!

16時15分 ワイフも到着!

槍ヶ岳の勇姿に感動していた!

・・・が 一気にガスが出てきた・・・寒い!

 

16時30分 最後の力を振り絞って・・・歩き出す。

また・・登りかよ・・・

16時35分 ついに槍ヶ岳山荘に到着!

実に・・・10時間35分も かかっちゃった・・・。

山荘も槍ヶ岳も・・ガスで見えない状態・・体が冷え切ってしまった。

小屋に入ると・・

明日の天気・・・・

「朝から雨・・昼から雷雨」

 

Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

明日は・・槍のピーク 断念??

なんのために・・登ってきたんだあ??

 

宿泊の受付

「相部屋で御願いします。

ふだん個室の部屋だから広いですから」

ええっ??

「相部屋でないと ダメ?」

「カイコ棚の部屋なら いいですよ」

じゃあ カイコ棚!

部屋に行くと・・・

個室に負けないくらい広いじゃん!

今夜の寝ぐら・・

この写真は 部屋の半分・・・・まるで個室状態じゃん!

大正解!

 

って 17時休む時間も無く 夕食になってしまった。

手足の指が・・しびれてる・・・・寒い・・眠い・・・

食欲が無い・・・

生まれて初めての経験・・・食事を前に食べる気力がない・・

無理して 少しでも食べなきゃあ・・

ご飯に醤油をかけて ご飯だけなんとか食べる。

おかずは・・食べられなかった・・・

独り・・・部屋に戻り ベッドへ

6時前には・・寝てしまった・・・。

爆 酔!!

 

夜中 激しい雷雨にみまわれたらしい・・・