西穂独標 2701m

ピラミッドピーク2740m

2012・9・15〜916

北アルプス

 

〜1日目〜

新穂高温泉鍋平・・・(ロープーウェイ)・・・西穂高口〜西穂山荘〜丸山〜独標

〜ピラミッドピーク〜独標〜丸山〜西穂山荘

1ヶ月ぶりの山行は 久々にテントを担いで北アルプスへ。

4年ぶりのテント山行・・・

今年買った85gザック オスプレーのイーサー85のデビューだ♪

初めてのザック 久々のテント山行で どうもパッキングが上手くいかない。

そして・・・西穂山荘のHPで水場が無いとの情報に 2日間の飲み水と炊事用で

水6gを用意。・・・ちょっと 多過ぎだとは思うけど・・・・念のため。

そうしたら・・・なんとザックの重さは 25Kgfになってしまった。

クリックすると大きくなります

14日21時半過ぎに自宅を出発。 新穂高温泉に着いたのは15日1時過ぎだった。

しかし すでに無料駐車場は満車・・・入口にいた係員に 鍋平の駐車場へ行くように指示された。

鍋平は ロープーウェイの乗継駅のあるしらかば平駅のある所。  無料駐車場は 少し下った所にある。

5時前から 周囲がざわつく・・・・もうスタートする人が多い。

エッ? 

ロープーウェイは 新穂高が8時半だから しらかば平は8時45分のはずなのに。

あっ! そういえば・・・誰かのHPで 3連休は6時過ぎにロープーウェイの駅は

順番待ちの列ができるって書いてあったような・・・┓(´_‘)┏

ボクらも 急いで支度をし 朝食を食べ 6時1分 駐車場を出発!

先行者の後を追って ロープーウェイのしらかば平駅を目指す。

20分くらい 登りの舗装道路を歩くらしい・・・。

鍋平無料駐車場

(。-_-)ん?  ・・・みんなの後を追って歩いていくと なんか登山道のような森の中を下って行く?

あれ? 新穂高のターミナルが 下に見えてるじゃん!

後から来た人に 訊いてみると 新穂高駅を目指しているという・・・???

なんで しらかば平から乗らないんだろう・

更に後ろから来た人に訊くと 双六方面に行くから下っているという。

Σ( ̄ロ ̄lll)

朝日に輝く笠ヶ岳

来た道を引き返し 

気を取り直して しらかば平駅を目指す。

土の有料駐車場(1日300円)を通り過ぎて

舗装された大きな駐車場(1日500円)の上に

ロープーウェイのしらかば平駅がある。

 

6時35分 ようやく しらかば平駅に到着!

誰も 並んでないじゃん!   いっちばぁぁん!

いっちばぁぁん!

ロープーウェイの始発まで まだ2時間以上もある。  ・・・┓(´_‘)┏

近くにいた人に訊くと まだ2時間以上あるから 並んでいないという。

その人の話を聞くと その人は もう10回ほど ここから西穂を目指しているという。

下からロープーウェイに乗ってきても ここから乗る人の方が 早く順番待ちの列をつくるので

ここから乗るのが正解で ここの駐車場は HPでは6時間500円となっているが

1回500円なので ここの駅の有料駐車場まで車で来た方がいいという。

早速 車をとりに 無料駐車場まで下り 車を駅の駐車場まで移動させた。

(もっとも 1回500円ではなく 1日500円だったけど)

更に 西穂山荘では 水場は無いが 2g200円で 水を買えると教えてもらったので

2gのペットボトルを 車に置いてきた・・・これで ザックの重さは23Kgfに減った。

8時23分 ロープーウェイの臨時便が出た。

8時30分 西穂高口に到着。

 

8時40分 西穂高口を出発!

ザックは かなり軽くなったかも・・・

(*’-’*)エヘヘ♪

しかし・・・・暑い。

しかも・・・・登山道が ぬかるんでいる。

西穂高口駅

さぁ! 出発!

すぐに汗が噴き出るが 頑張って歩く。

西穂山荘のHPで テント場は30張しかテントが張れず 今年は テント客が多く

テント泊を断ることもあると 脅しがかいてあったので 頑張るしかない。

先着30名に入らなくては・・・レ(゜゜レ) 

キツイ! 暑い!

冬は キレイな西穂の稜線が見えてた登山道も この時期は眺望なし。

汗が噴き出る・・・暑い!・・・足が攣る・・・

最近 すぐに足が攣るようになってしまった。

ワイフに もうすぐだから 先に行って テント泊の手続きをするように頼んだ。

こおんなこと 初めてだ・・・・。

使命感に燃えたワイフが 頑張って登って行く。

目指せ! テント泊先着30名!

(* ̄0 ̄)/ ファイトォ!・・・ボクは ヘタレになってしまった。

9時32分 西穂山荘に到着! ワイフがテント泊の手続きをしてくれていた。

テントはまだ3張しかなく ボクらは 4番目・・・・よかった♪

ヘリポート側は まだ 張ってはダメだと言われ 山荘直下に張るように言われた。

それでも ガラガラのテント場で いい場所をゲットできた。

西穂山荘

HOTEL西穂

いい場所 GET

アタック開始!

10時30分 西穂山頂を目指し アタック開始!

アタックザックを背負ってみると・・・・空身の感覚♪ こりゃあ 楽チン♪

ただ・・足が心配だけど・・・・。

西穂山頂往復 ここから5時間半・・・この時間にスタートできたから 楽勝かな?

西穂丸山 2452m

登り始めると・・・冬に登った時より 歩きにくい・・・・

石ゴロゴロ・・・両側ハイ松の細い登山道・・・歩き難い

10時40分 西穂丸山(2452m)山頂に到着!

10時43分 西穂丸山 出発!  次のターゲットは・・・独標!

人が多いなあ・・・・

さすがに 3連休の人気の山だなぁ・・・

(。-_-)ん?

曇ってきた・・・・天気が ちょっと心配になってきた。

前方に独標 その奥に ピラミッドピークが見える。

ピラミッドピークの奥 ガスの中に西穂山頂が見える。

昨年冬 独標直下で撤退した所を通過。

曇っているものの 汗がふきでて サングラスが邪魔。

サングラスを外し ザックに引掛けて登る。

あっ! 左ふくらはぎが攣った!・・・Σ( ̄ロ ̄lll)

喉が カラカラだぁ・・・生ビールが飲みたい。

心が・・・折れそう・・・  ・・・( ̄。 ̄ )ボソ...

右が独標左がピラミッドピーク

独標頂上には多くの人が・・

独標のピークに到着

独標直下は 登る人と下る人で大混雑。

岩場を両手を使って登るコースなので

大渋滞・・・┓(´_‘)┏

11時26分 西穂独標(2701m)山頂に到着!

ここは たくさんのピークをもつ西穂高岳の11峰。

独標は 大混雑・・・かなり広いピークだけど

落ち着いて座ることのできるスペースは 無かった。

ここで昼食と考えていたけど・・・断念。

西穂独標 2701m

独標から先 3つ目の大きなピークがピラミッドピーク。

ピラミッドピークが8峰だ。

ここ独標で 引き返す人が けっこう多いようだ。

ピラミッドピークへ続く稜線上の人影は まばらだ。

脚の疲労と喉の渇き・・・ガスも湧いてきたし・・・

ボクもここまでにしようかな。・・・心が折れかけたボク

しかし・・・ワイフは 折角来たから 先へ行こうという。

そうだなぁ・・・せっかく来たんだし・・・ レ(゜゜レ) 

ピラミッドピーク奥に西穂山頂

西穂高岳11峰

独標・・・独立標高点

山の標高を特定した地点。 標高点。 

国土の測量では、三角点を作り地図を作成する。

出来た地図は 読みやすくするために三角点とは別に

ある程度の範囲で標高を記す。

これを明治時代に「独立標高点」と呼んでいた。

現在では 単に「標高点」と呼ぶようになったが

このなごりで現在でも 「独立標高点」あるいは略して「独標」と使われている。

また、固有名詞としても、槍ヶ岳・北鎌尾根、西穂高岳に残っている。

独標からピラミッドピークへ

振り返ると・・・独標

11時35分 独標 出発! ピラミッドピークを目指す。

独標から 一度 大きく下り また登る。

2つ目のピークを越えた時だった・・・

後で 「あっ!」・・・と ワイフが叫んだ。

ビックリして 振り返ると・・・

「あなたのサングラスが滑落した」 ・・・という。

エッ! ・・・ザックに掛けていたサングラスが

谷底に向かって 落ちていくのが見えた。

ここから一旦大きく下る

先月買ったばかりのサングラス・・・Σ( ̄ロ ̄lll)

北ア デビューで 谷底に消えた・・・。

 

左の写真 ピラミッドピークへ続く道のように見えるが

実は ピラミッドピーク手前には 大きな鞍部がある。

ここから 大きく下って 再び登るようになっている。

 

再び 左足が攣った・・・・ がんばれ! 俺!

慎重に 垂直に近い岩を下る

11時55分 ピラミッドピーク(2740m)に到着!

この先 いくつかのピークを経て 一番高い西穂高岳(2909m)山頂が見える。

まだまだ遠いなぁ。。。。

 

独標とちがって ここは空いている・・・ここで昼食にしようか。

が・・・疲労感いっぱいで 昼食を作るのが面倒だ。 ポリポリr(^^;)

ドライマンゴーで空腹を満たし 休憩していると

みるみるうちにガスが湧いてきた。

一番高いのが西穂頂上

西穂ピラミッドピーク 2740m

焼岳にガスが迫ってきたと思ってたら

西穂山頂は ガスの中に消えてしまった。

Σ( ̄ロ ̄lll)

すぐ下でライチョウが大きな声で ガーガー鳴きだした。

これって・・・雨の前触れ?  完全に 心が折れた。

今回は ここまで・・・もう 引き返して

山荘で生ビールを飲もう♪

敗退 決定〜っ!

焼 岳

ガスの中から 救助ヘリが

隊員が身を乗り出している

その時 奥穂方面のガスの中から

轟音とともに レスキューヘリが現れた。

隊員が 身を乗り出した 下の方を 何か探している。

ライチョウを探しているのか?

滑落したボクのサングラスを 救助にきてくれたのか?

岳沢上空あたりから ピラミッドピーク横まで

3〜4回旋回しながら なにかを探している。

誰か 落ちたのかなぁ?

12時10分 ピラミッドピークより 撤収開始。

 

12時30分 独標に戻ってきたら 人が更に増えていて 居場所がない状態。

そのまま通過しようにも 登ってくる人が多く 下ろうとしている人が動けず

頂上で 下山町の行列。・・・・┓(´_‘)┏

頂上も これ以上 人が登ってこれない状態で 登りの人も 下りの人も 停滞・・・・・┓(´_‘)┏

よっこらしょ・・・っと

岩登りを楽しむワイフ

独標に戻ってきた

渋滞で独標から下れない

やっと独標より稜線に下ることができた時 すでに脚は筋肉痛・・・しかも スネまで筋肉痛。

振り返ると 独標より向こうは 真っ白なガスの中・・・撤退して 正解だったかも。

しばらく下って行くと 小雨が降ってきた。

撤退して 正解だぁ! ・・・自分に言い聞かせる。

(小雨は すぐに止んだけど・・・・)

13時02分 丸山 通過。

 

13時14分 西穂山荘に無事戻ってきた。

Σ( ̄ロ ̄lll)

テント場 テントの数が凄い事になっていた。

ヘリポートも 同じような状態になっていた。

もう これ以上は テント張れないだろうなぁ・・・

まだ 登ってくる人いそうだけど・・・。

西穂山荘に到着

テント場は密集地帯に・・

( ^_^)/□☆□\(^_^ )

テントで着替えをして 山荘へ。

先ずは・・・生ビール♪ お疲れ〜らいす♪ (⌒^⌒)b

( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパ―イ

結局 昼食は食べずに・・・おでんと焼チャーシューをつまみに 生ビール4杯。

ワイフは 生ビール2杯と 日本酒1杯。

 

テントに戻ると 雨が降り出した・・・よかった テントに戻ってからで。

降ったり 止んだりする音を聴きながら 夕方まで 昼寝・・・・。

夕焼け

夕方になっても 雨は降ったり 止んだり・・・・

なんか 夕飯も どうでもよくなってきた。 r(^^;)

 

しばらく雨が止んでいる時間が続いたので

外に出てみると厚い雲の切れ間に沈む太陽が見えた。

それなりに・・・・きれいだった。

山荘で ワンカップとソーセージを買って 

これを 今宵の夕食にして 早めに 寝てしまった。

これが・・・夕食

 

〜2日目〜

西穂山荘〜西穂高口・・・(ロープーウェイ)・・・新穂高温泉鍋平

夜半まで 雨は降ったり 止んだり・・・・  でも 疲れたおかげでぐっすり眠りました。

朝 3時前から 横のテントで ガサガサ ゴソゴソ・・・・

しゃべり声と バーナーの音 コッヘルの金属音・・・・完全に 目が覚めちゃった。

そのうちに 周囲のテントでも・・・・

テントの雨粒を払う音・・・・ テント撤収の音・・・・・

みんな 朝早くから 大変だなあ・・・・。

あとで聞いた話によると このテント場 朝 8時半までに撤収しなければならないらしい・・・。

今日 登る人は 登る前に テントを撤収しなければならないのか・・・お気の毒に。

ボクの朝食

ボクが 5時過ぎに明るくなってから テントを出ると

周囲のテントの数は 半分以下に減っていた。

先ずは コーヒーをノンビリと飲んだ後 朝食。

昨日の夕食用に持ってきた食材で

豚の生姜焼き・里芋の煮込みを御飯に載せてみた。

いずれも セブンイレブンの惣菜である。

赤だしのなめこ汁とともに食べる。

なかなか 美味かった♪  これ いいかも・・・V(^0^) 

ワイフは野菜スープ

朝食後 ゆっくりと片づけ開始。

ロープーウェイの始発は 8時45分なので

今日は 下るだけのボクらは 急ぐ必要はない。

テントも撤収し 山荘前で 記念撮影。  V(^0^) 

 

7時35分 山荘前を出発。 下山を開始する。

今日は 予報が外れかな?

昨日より いい天気に なりそうだ。

山荘前にて・・・

下山開始

笠ヶ岳

山荘裏からは 飛騨の名峰 笠ヶ岳が キレイだ。

段差の大きな登山道を下るが

ザックが だいぶ軽くなり 順調に下る。

頭上に目をやると

冬用の案内標識が幹の高いところに取付けてある。

あそこまで 雪が積もるんだなあ・・・。

そういえば 冬は眺望の利く登山道だったもんね。

今の時期は ほとんど眺望なし。

頭上に冬用の赤の標識

それでも 木の枝の合間から 眺望の利く所があり 西穂の稜線や 槍ヶ岳が見えた。

今日は 最高の天気だぁ!  天気予報 大ハズレ!

西穂の稜線・・・雲が全くない

槍ヶ岳の穂先が見えた♪

8時20分 西穂高口のロープーウェイ駅に到着。

すでに 数人の人が 駅で始発を待っていた。

貸切ロープーウェイ

8時30分 ロープーウェイの臨時便が出た。

ゴンドラの2階に乗り込むと ボクら2人だけ。

他の人は 1階に乗り込んだようだ。

ロープーウェイの窓から見える眺望は最高だった。

朝日を浴びる 北アの山が 360度のパノラマ。

ゴンドラ内をカメラ片手に自由に動き回り

眺望を楽しんだ・・・  V(^0^) 

窓から写真を撮りまくる

焼 岳

すれ違うゴンドラは満員

奥に・・・白山

鍋平が見えてきた

8時37分 鍋平のロープーウェイしらかば平駅に到着。 登る人たちが 長蛇の列を作っていた。

昨日 車をここまで移動させておいて 正解だった。

ロープーウェイ駅で 土産物を買って そのまま 車に・・・楽チン♪

 

まだ9時前・・・どこの温泉に寄ろうか?  開いてる温泉 あるかなぁ?

そうだ 昨日 ここで知り合った人が教えてくれた温泉に行ってみよう。

鍋平の無料駐車場から 少し下ったところにある「野の花山荘」

いい温泉だった・・・・露天風呂の景色も最高で・・・・。

温泉にゆっくり入り サッパリしてから 渋滞の始まる前に 帰路についた。

 V(^0^) 

 

最近 途中敗退が続いている・・・すっかり ヘタレに成り下がってしまtった。

ポリポリr(^^;)

いつか 絶対復活して 今度は 西穂山頂まで 絶対 行くぞー!

(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!