常念岳

2857m

2012・5・4〜5

長野県安曇野市

 

 1日目 

ヒエ平駐車場一ノ沢登山口山ノ神王滝ベンチ常念小屋(乗越)常念岳常念小屋(乗越)

GWの北アルプス残雪山行 今年はGW後半になってしまった。

天気予報にヤキモキしながら 5/4 AM2時半に自宅を出発。

東名高速から清水JCTを経て新東名に入る頃 雨が降り出してきた。

R52を走行中は 激しく降ったり小雨になったり・・・。

中央道に入り 小淵沢を過ぎると 思いっきり豪雨!  ┓(´_`)┏

雨の中 とりあえず安曇野 一ノ沢登山口の駐車場へ向かう。

5時20分 一ノ沢登山口のヒエ平駐車場に到着。

少し前に止んだ雨・・・車中で朝食を摂っていると 陽が射してきた。    V(^0^) 

さすがは・・・晴れ男!  <o( ̄^ ̄)o> エッヘン!!

クリックすると大きくなります

ヒエ平駐車場(1300m)

準備を終え 駐車場を出発する時には 完全に青空。

青空の下に 白く輝く常念岳が見えるようになった。

\(^o^)/バンザーイ!!

5時58分 ヒエ平駐車場を出発。

一ノ沢登山口を目指し舗装された林道を歩く。 

路肩に 何台か駐車されている。    

       ・・・まだ 駐車場は空いているのに。

6時15分 登山指導所のある一ノ沢登山口に到着。

常念岳

一ノ沢登山口を出発

登山指導所に登山届を提出し 登山道の状況を訊く。

午前中の天気はまずまずだが 午後から崩れるって。

エッ? Σ( ̄ロ ̄lll)

 

6時25分 一ノ沢登山口を出発。

静かな登山道を気持ちよく歩き出す。

 

6時37分 山ノ神 通過。

山ノ神

30分ほど登ると 徐々に雪の残る登山道になってきた。

林の中なので 雪はある程度締っていて 歩きやすい。

 

7時29分 大滝ベンチ 通過。

ベンチ脇を流れる一ノ沢は 雪解水で水量が多い。

 

ここから暫くは一ノ沢の音を聴きながら

林の中を緩やかに登って行く。

徐々に雪道になってきた

大滝ベンチ

デブリ

右の林の方向に足跡が・・

8時23分 目の前に大きなデブリが広がった。

デブリ(雪崩のあとに残る雪塊)の高さは2mくらい?

右側の林の中にトレースが残っていたので

その斜面を登って行く。 左に雪渓が見える。

(。-_-)ん? たしか 冬道は雪渓登りでは??

暫く登って行くと 雪渓を登っている人が 数人見えた。

Σ( ̄ロ ̄lll) ボクらとは 違った方向へ登って行く。

ボクがたどっていた足跡・・・このトレース 間違いじゃあないのか??

案の定 そのトレースも途中迷走した挙句 少し下ってクマ笹の薮の中を突っ切り 雪渓に下っている。

正規のルートは 先程のデブリを乗り越えて その上を歩くコースだったようだ。

旗を立ててなかったので判らず トレースに騙されてしまった・・・ポリポリr(^^;)

振り返ると・・・・ボクの後ろに ボクのトレースをたどって登ってくる登山者が3人。   (*’-’*)アハハ♪

クマ笹の中を突っ切ると 短い崩れた斜面下る。

そうすると雪渓の隅っこに出ることができた。

後で小屋の職泊客と話していると

かなりの人が 同じようにココで 間違えたようだ。

やっぱり 判りにくいよなぁ ・・・( ̄。 ̄ )ボソ...

 

雪渓に出ると ガスガス・・・真っ白な世界に突入!

太陽が無くなってしまった。

崩れた斜面を下り雪渓へ

デブリの残る雪渓

すぐにコースが変わり 1本横の雪渓を登ることになるが こちらもガスで視界が利かない状況に変わらない。

どこまで登るんだ?・・・視界が無いので そんな思いで登って行くと 2つの雪渓の合流地点に到着。

ここから90度左の雪渓を登ることになる。 こちらの雪渓はガスが晴れている。

ガスで視界が利かない雪渓の登り

こちらの雪渓は 雪が緩んだ急斜面

頑張って先頭で登る

ただ・・・雪が融けて緩んでいて歩きにくい急斜面。

一歩一歩キックステップで慎重に登って行く。

頭上から太陽に照らされて 緩んだ急傾斜を登るのは

かなりキツかった・・・・しかし 休憩するにも急斜面て。

┓(´_`)┏

一番緩やかだったであろう場所で休憩しながら

ワイフの写真をパチリッ!  ⇒ ⇒ ⇒

それでも けっこう急斜面に見えます・・・。

ここが一番緩やかな斜面

先程の雪渓とは違って 視界が利き稜線が見えるけど

稜線は・・・まだまだ先です!  (* ̄0 ̄)/ ファイトォ!

 

ゆ〜き路は続く〜よ♪     

    ど〜こまでも〜♪

そんな 心境でした・・・レ(゜゜レ)  がんばれ! 俺!!

 (*’-’*)アハハ♪

まだまだ登らなくては・・・

ようやく常念乗越に到着!

10時39分 やっと常念小屋のある常念乗越に到着。

\(^o^)/バンザーイ!!  疲れたぁ・・・。

遅れること11分 ワイフもゴールイン♪

お疲れ〜らいす♪ (⌒^⌒)b

青空ではあるが雲が多く 槍穂高連峰は雲の中。

到着の瞬間に ワイフに見せたかったけど・・・残念!

遅れてワイフも到着

常念乗越(2460m)

常念岳(2857m)

南に常念岳・・・といっても ここから見えるピークは

6合目・・・その裏にピークが隠れている。

それにしても登山道側の斜面には雪がほとんど無い。

北には横通岳〜大天井岳へ眺望が広がる。

 

天候もいいし 珍しく風もほとんど無い・・・ラッキ〜♪

とりあえず・・常念小屋で宿泊手続きをして

昼食後に 常念岳アタックしよう♪

横通岳(2767m)

常念小屋の入口は残雪に覆われ・・・つーか これ絶対ヤラセだよなぁ。

・・・この時期の小屋の名物にしてるんじゃあないかなぁ?

宿泊手続き(1人1泊2食・・・9500円)したら・・・(昭和の男は)とりあえずビ〜ル♪

そして・・・昼食は いつものように山小屋のラーメン♪

先ずは 常念小屋へ

入口は・・・雪のトンネル

イェ〜イ♪

とりあえず・・・ビール♪

常念坊らーめん

さて・・・アタックの準備♪・・・あっ!!  アタックザック忘れたぁぁ!

持ってくるつもりでいたのに・・・・出がけにパッキングしたのが悪かったぁ・・・・Σ( ̄ロ ̄lll)

12時3分 アイゼンとカメラだけ持って アタック開始♪

いつのまにか常念岳上空の雲がすくなくなり

青空が広がっている。

やっぱり ボクは晴れ男だぁ!  <o( ̄^ ̄)o> エッヘン!!

登山道の所々に融けかかって緩んだ雪が残ってるが

特に登りにくい状態ではなかった。

それでも無積雪時より 少し時間がかかっている感じ。

高度を上げていくと なぜ? 空雪が怪しくなってきた。

常念岳上空は青空♪

アイゼン持って

周囲にガスがかかり 空にも灰色の雲が・・・・Σ( ̄ロ ̄lll)  ヤメローッ!!  青空を返せーッ!!

正面 白く霞んでいるのがが常念岳ピーク

小屋から見えていたピークの裏に出ると・・・・

横殴りの強風に混じって 真横からアラレが・・・

か 顔が痛ーいッ!

正面の常念岳のピークが みるみるうちにガスの中。

さ 寒い・・・冷たい風に吹きさらされて・・・

ワイフを待っているのも辛くて

今登ってきた道を ワイフが登ってくるトコまで下り

撤退を勧告・・・・・ポリポリr(^^;)

だって・・・身軽な格好で登ってきちゃったし・・。

ワイフは 取りあえずジャケット着てるけど。

ワイフも状況を確認

振り返れば こちらにもガス

ワイフはせっかくここまでキツイ登りを登ってきたから諦めきれず・・・ピークが見える所まで 再度登る。

こんな天候で登っても どーせ何も見えないし寒いだけ。

ワイフも 状況に納得・・・身軽な格好で登ってきちゃったから しょうがないね。

どーしても この状況で登らなければならないピークでもないし・・・。

今回は アタックザック忘れたのが敗因だなぁ・・・・教訓! 教訓!

 

撤退を決めて下り始めたものの・・・

登ってくる時にも緩んで歩きにくかった雪の部分が

さらにシャーペット状になりかけていて 非常に滑りやすくなっていた。

まぁ・・雪の部分は少ないから 滑っても滑落はしないけど

落石で 下の人に迷惑をかけないように 慎重に下る。

シャーペット状の雪は滑る

あれ?下山したら・・・

13時59分 無事 常念乗越に帰還。

(。-_-)ん? なんだー! 常念のガス晴れてきた?

明日は 晴れるだろう・・・・。

もう一度アタックしたいけど・・・

雪渓の雪が融けて下りにくくなる前に下山したいし

高速渋滞の前に帰りたいし。

とにかく・・・今日は ビール飲もうっと♪

( ^_^)/□☆□\(^_^ )

夕食は18時・・・17時までは 食堂が解放されているので

食堂でノ〜ンビリと過ごす。

ふと窓の外を見ると・・・大雨になってる。

下山してきて正解だった・・・と 思いたい。

ポリポリr(^^;)

 

山の天気は 変わりやすいなぁ・・・あらためて認識。

(*’-’*)エヘヘ♪

窓の外は・・・大雨

夕 食

18時から夕食・・・今夜は 2回戦まであるそうだ。

小屋の受付順ではなく 食堂に並んだ順番で

1回戦か2回戦か決まるとの事・・・レ(゜゜レ) 

ボクらは しっかり1回戦で・・・ V(^0^) 

食べながら 窓の外を見ると・・

雪だぁ!  ついに雪が降り出した。

 

そして・・・夕食後   吹雪になった・・・。

ついに・・・雪になった

常念小屋にはサンダルがなくて 吹雪の様子を写真を撮りに行けなかったのが ちょっと残念。

夜中・・・強風とアラレが降る音かな?  かなり激しかった・・・明日の天気は いかに?

 

 2日目 

常念小屋(乗越)王滝ベンチ山ノ神一ノ沢登山口ヒエ平駐車場

熟睡できなかった・・・せまい布団で足をまげて横向きに寝ながら

激しい風の音 アラレ(?)の音を聴きながら 天気のこと考えていたら・・。

 (*’-’*)アハハ♪

4時に起床・・・窓の外は ガスで真っ白。

テンション急降下・・・今日は やっぱり朝から下山しようっと。

5時からの朝食後 登頂に向けて慌しく準備している人を尻目に

ゆっくりと出発の準備をする。

6時過ぎ 準備を終えて 小屋の外に出る。

朝 食

(ノ゚O゚)ノ OH〜〜〜!!  晴れてるじゃあないか! 雲一つない青空が広がっている。

常念岳は 昨日より ちょっとだけ白っぽくなっている。 昨夜 けっこう降ったようだ。

槍穂は?  急いで高い所まで走って行き 振り返ると・・・・

やっぱり・・・・槍穂高連峰は雲の中・・・でした。

青空の下 昨日より薄らと白くなった常念

それでも・・・槍穂高連峰は雲の中

思いがけない青空に もう一度アタックしてみようかとも思ったけど

一度下がったテンション・・・なかなか上がらない。

やっぱり 常念乗越から下る急斜面の雪渓の雪が締っているうちに下山しよう!

今回は ピッケル持ってないし・・・。

 

6時27分 アイゼンを装着し 常念乗越から下山開始。

次回まで さよなら常念坊

やっぱり・・下山開始

今日下山したであろう足跡が2人分 新雪の上に残っている。 もう下りた人いるんだなぁ・・。

この時間 すでに太陽の当たるこの雪渓の雪は融けだしていた。

雪は緩み アイゼンが全く効いていない・・・これなら 滑って転んでも すぐ停まりそうだけど。

急斜面の雪渓・・・半分くらいまで下ると 雪はグチャグチャになってきた。

なるべく端の日陰部分 締った雪の上を下りように心掛けた。

日向の斜面は 雪が緩い

ここから急傾斜に突入〜!

まだまだ 長い雪渓下り

ようやく緩斜面に・・・

雪渓の一番下部

今日は 雪渓の上を歩いていても暑い!

天気良過ぎだよ・・・。

 

やっぱりGWの残雪山行は 前半にするべきだよなぁ。

GW後半では やっぱり雪が緩くなり過ぎだぁ。

教訓! 教訓!

今日は ちゃんとデブリの上を歩く

雪渓下部のデブリ地帯・・・今日は しっかり正規のルート デブリの上を歩く。

ここから先は 林の中の残雪地帯・・・こちらは日陰で まだ雪の状態は 最悪ではなかった。

山ノ神

8時43分 大滝ベンチ 通過。

登山道から残雪も消え あとは ひたすら下るのみ。

 

9時19分 山ノ神 通過。

 

9時30分 無事 一ノ沢登山口 登山指導所に到着。

ここからは また舗装された林道を下り駐車場へ。

一ノ沢登山指導所

ダラダラと舗装された林道を下り

9時45分 無事 ヒエ平駐車場に帰還。

お疲れ〜らいす♪ (⌒^⌒)b

 

今回 常念岳のピークは踏めなかったけど

山行のメインとなった急斜面の雪渓登り

かなり記憶に残る山行になった。

 V(^0^)

林道歩きは疲れる・・・

駐車場の奥に白い常念岳

楽しかったぁ!

 

今回の山行では いくつかの教訓を得た。

・泊りの山行には アタックザックの携行は忘れずに・・・。

・GWの残雪山行は 4月のうちに・・・・。