写真の上にポインタを持って行って下さい。

写真の説明が出ます。

大谷嶺(2000m)

2004・4・18

静岡県静岡市・山梨県早川町

扇の要〜新窪乗越〜大谷嶺〜新窪乗越〜扇の要

 

大谷嶺は 南ア北岳より南走する白根山脈の南端安倍主稜の基部

山伏・大谷嶺・八紘嶺の真ん中に位置する山

大谷嶺の南側は 大谷崩と呼ばれ

日本三大崩れのひとつとされ

標高差800mの荒れた岸壁は

アルペン的で圧倒感がある。

大谷崩の扇形に崩壊した基部にあたる扇の要は

砂防工事を何年も前から行っていて

車20台ほど停められるようになっている。

今回は ココから登ってみることにした。

 

8時20分頃 扇の要下の駐車場に到着!

パトカーが一台駐車場に停まっている。

サボってるのかな・・?

今日もいい天気だ・・・・・。

見上げると 大谷崩が眼前に広がっている。

8時30分 元気に出発!

目指すは 大谷嶺 2000m!

 

先ず 川原のような場所を渡り・・(ここって 安倍川の水源地なんだよな)

振り返ると・・駐車場に またパトカーが一台 やって来た・・・??

 

葉が一枚もついていない 枯れ木のようなブッシュの中の登山道

暑い! もう 汗 ビッショリ

今日は 夏のような日差しが 背中を直射・・暑いなあ・・

歩くこと15分 すぐに扇の要あたりに到着

このあたりが 扇の要

ここは 標識もなく ハッキリしたポイントはわからなかった・・。

 

ここから ちょっと登ると 目の前が一気に開けた

中央の谷間が 新窪乗越

さあ いよいよ 大谷崩れを登るんだ!

今日は 暑くて バテバテ・・

全く木の無いガレ場は 暑い太陽の下 けっこうキツイ!

かなり体力使うなあ・・

ワイフは いつも2000m以上の山に登ると

高山病のような症状がでるので

食べる酸素を携帯している。

今日は 2000mちょうどの山

この暑さじゃあ 早めに 酸素食べておいた方がよさそうだ。

高い所まで 登ってくると 

時折 涼しい風が吹くようになって 気持ちいい

 

9時52分 ようやく 新窪乗越に到着。

ココを左に行けば 山伏(2014m)

右に行けば 大谷嶺(2000m)

 

振り返ると・・・この暑さの中 ほとんど直線的に登ってきた登山道

・・・・・・・・・よく登ってきたなあ・・って ここで一服

北側には 南アルプスが望める・・でも 木の枝が かなり邪魔・・ 残雪が凍っている・・

 

10時 再び大谷嶺目指して歩き始める。

ここから大谷嶺までは2つのピークを登り 下り

3つ目のピークが 目指す大谷嶺!

2つのピーク付近は

木が多く 日陰になっていて

残雪がアイスバーンになっていた。

細い登山道脇は 雪の残った急斜面

滑らないように 慎重に歩く。

 

ピークとピークの間は

細い尾根道の急なアップダウンが待っていた。

両脇が切り立った斜面になっていて中央が登山道だよ〜

まるでアルプスを歩いているようだ・・

って ココ 一応 南アルプスだった・・・。

時折 横から突風が吹くので

危ない! 危ない!

風が冷たくて 気持ちいいや!

でも・・風が気持ちいい!

でも 落ちたら・・・一巻の終わり・・かも?

落ちたら・・振り出しに戻る??

2つ目のピークのアップダウンは けっこうタフだったなあ・・。

   

 

 

そして・・ついに

11時10分 大谷嶺 2000mのピークに到着!

大谷嶺 2000m 山頂

山頂には 「大谷嶺」の標識と「南アルプス行田山」の標識が並んでいた。

そして その後ろに 南アルプスの山並みが光っていた。

(ノ゚O゚)ノ OH〜〜〜!!  素晴らしい眺望だァ!

悪いねえ・・貸切だよ・・・予約もしてないのに・・

(*’-’*)エヘヘ♪

南アルプス

ここからは 南アルプスの右手に 八ヶ岳もハッキリ見えるみたいだけど・・

さすがに 春霞

のせいか・・今日は 間ノ岳 北岳までがやっと見えただけだった・・。

山頂は 風もなく 暖かく 気持ちいい!

早速 南アルプスの山をおかずに 昼食タイム&コーヒーブレイク

30分ほどあとから登ってきた人の話によると

こんなに天候がいいのは 珍しいんだって・・

ここは ガスが発生しやすいトコなんだって・・

そして その人は 毎年2〜3回 ココに登って来るらしいんだけど

毎回 頂上が小さくなっていくんだって・・

大谷崩れ まだまだ崩れてるらしい・・・・

 

11時45分 風がちょっと出てきたので 下山開始

山頂から ちょっと下ったトコロで 逢った人が

「昨日から 一人行方不明になっていて 捜索隊が出てる」って

あっ! なるほど・・・登山口の パトカー サボリじゃあなかったんだあ・・・

未だ 見つかっていないとのこと・・

まさかアイスバーンの急斜面 滑落??

 

次に出逢った人の話では・・

携帯で 連絡はとれているけど・・場所が特定できていないとのこと・・

よかった・・無事なんだぁ!

なんか 救助隊 登山道外れて 登って行ったので

その人たちが 「そっちじゃあないぞぉ!」って 叫んだけど・・

行っちゃったって・・・・

その人達 曰く 「救助隊が道に迷ってないかなあ?」

・・・・・オイオイ・・・大丈夫かなあ・・・・

 

12時10分 新窪乗越に到着。

大谷崩れ 下るのけっこう滑るよ・・・・

滑り降りる・・?

下るというよりも・・・ズリ落ちてるって 感じだ・・・

(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

駐車場に 警察の車が・・

13時 無事駐車場に戻ってくると

警察の車が かなり停まっていた。

車の近くにいた警察官に

「見つかりました?」って 訊いてみると

「ハイ! おかげさまで 先ほど無事救助!

今 新窪乗越に到着したそうです。

ありがとうございました!」

って・・・・・よかったぁぁ!

 

さてと 温泉に寄って 帰ろうかな・・と その時

目つきのスルドイ刑事が・・こっちに向かってくる

ヤ ヤバイ!・・・って ボク なんにもしてないよ・・。

山好きの刑事だった・・・・。

南アルプスの山の話を いろいろ話してくれる。

でも 早く温泉へ行きたいよ〜〜〜

 

帰りに 梅ヶ島コンヤ温泉「志むら」の露天に入って 汗を流してきました。

あ〜〜〜  いい一日だった!