つばくろたけ         

燕 岳(2回目)

2763m

2010・5・1〜2

長野県安曇野市

〜1日目〜

中房温泉登山口⇒第1ベンチ⇒第2ベンチ⇒第3ベンチ⇒富士見ベンチ

⇒合戦小屋⇒合戦沢ノ頭⇒燕山荘⇒燕岳⇒燕山荘

昨年のGW 初めて残雪の北アルプスに挑戦しようと目指した燕岳。

順調にスタートしたものの 第1ベンチで緊急の連絡が入り

泣く泣く撤退・・・・そのリベンジに 今年のGWも 燕岳を目指すことにした。

昨年とは違って 今年は冬に硫黄岳(八ヶ岳)にも登ったし 登山靴も

ウィンターブーツを購入したし・・・不安よりも 期待でいっぱいのGW登山。

ワクワクo(^ー^)o

目指せ! 残雪の北アルプス!  ファイトォ! (* ̄0 ̄)/ オゥッ!! 

地図

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朝 薄っすらと雪が・・・

4月30日 仕事から帰って 急いで支度をして

21時過ぎに自宅を出発。 5月1日1時過ぎに

中房温泉登山口の駐車場に到着。 駐車場は

昨年よりは ちょっとだけ空いてる感じだった。

仮眠していると 明け方 寒さで目が覚めた。

車の外を見ると・・・思いっきり 雪が舞っている。

エッ! そんなぁ〜!  朝 車外に出ると

車のボディーに雪が薄っすらと積もっていた。

駐車場(1394m)

それでも 空は青空・・・5時55分 気持ち良く 駐車場をスタートした。

6時2分 中房温泉登山口に到着。 登山届をポストに提出して

トイレによって 気合を入れる! 6時20分 期待を胸に いよいよ出発!

雪の無い登山道は ほんの少しだけ・・・・

日影には ガチガチに凍った雪が残っていて・・・登り斜面では滑る滑る。

日向では 融け出してシャーペット化した雪が やはり滑る滑る・・・。

そして・・・暑い! すぐに汗が吹き出してきた。

でも これだけ天気がいいと 稜線に出るのが楽しみだぁ!  V(^0^) 

登山口で登山届を提出

元気に スタート!

日影には 凍った雪の斜面

空は・・・青空がキレイだ♪

日向には融け始めた雪

6時54分 第1ベンチに到着・・・汗ビッショリ!

ほとんどの人がここでアイゼンを装着している。

ボクらも ここでジャケットを脱ぎ アイゼンを装着。

ここから先は 土は見えないようだ。

天気が良すぎて 暑いので

半袖Tシャツ1枚になる人もいたけど・・・

北アの風は冷たいからなぁ・・・・。

ボクは Tシャツの下に薄手の長袖シャツを着用。

第1ベンチ

上着を脱ぎ アイゼン装着

一気に雪が多くなった斜面

7時10分 第1ベンチを出発。

ここからの登山道には 一気に雪の量が増えた。

雪は少し固めの締まった雪質。

一歩一歩雪を踏みしめる度に アイゼンの爪が

雪に刺さる音がザクザクとする。

雪の多い急登に登山者の数がバラけだし

周囲に人影がなくなってきた・・・静かだ・・・。

7時36分 第2ベンチに到着。

第2ベンチ

第1ベンチと標識を比べても雪の量の多さが判る。

7時40分 第2ベンチを出発。

ここからは 時々  木の間から展望が開け

大天井岳〜常念岳と続く稜線・・・常念山脈が

朝日を浴びて残雪がキレイに輝いて見えた。

そして・・・展望が開けるということは・・・・

北アルプスの春の風が冷たく感じ 気持ちいい。

8時9分 第3ベンチに到着。

朝日に輝く常念山脈

第3ベンチ

第3ベンチには けっこうたくさんの人が休憩をしていたので ちょっと登った所で休憩。

8時15分 第3ベンチを出発。

登山道というより雪の斜面

富士見ベンチ

第3ベンチを過ぎると 徐々に木の数が減ってきて

登山道を歩いているというよりも

雪の斜面を登っているような感じになってきた。

体に感じる北アルプスの風も冷たい・・・寒い。

8時48分 富士見ベンチに到着。

標識が雪の中に埋もれていたので少し掘り出して

富士見ベンチと確認・・・富士山は見えなかった。

ここで防風対策 再びジャケットを着ることにした。

ノンビリしていたら 下から高齢者の団体が登ってきた。 この団体より早く出発しなければ・・・。

急いでザックを背負って・・・(。-_-)ん? 団体は休息しないで そのまま登っていく。  Σ( ̄ロ ̄lll) 

9時5分 富士見ベンチを出発。

すぐに団体に追いつき 追い越させてもらう。

追い越させてもらった手前 少しペースを上げた。

ところが・・・かなり急登・・・キツイ!

合戦小屋直前の登りでは ヒザが笑いそうだった。

(*’-’*)アハハ♪

合戦小屋は もうすぐだ・・・(* ̄0 ̄)/ ファイトォ!

バックに常念山脈

キツイ・・・雪の急登

ここを登れば・・・合戦小屋

雪に埋もれた合戦小屋

9時31分 合戦小屋に到着。 小屋は完全に雪に埋もれていて

入口部分だけが掘り出されていた。小屋の外には売店が営業していて

森林限界を超えるこの先に備え 多くの人が休憩していた。

ボクらも テーブルベンチで休憩・・・陽当り良好♪ 気持ちいい〜♪

風は無いし・・・白い雪と青い空・・・今日は 陽に焼けるなあ!

入口部分は掘り出してある

陽当り良好♪

屋根まで雪の中

9時45分 合戦小屋を出発。

森林限界の急斜面を直登する。

前方を見上げると 一直線に登山者が登っていく。

キツイ!・・・かなりペースダウンした登りになる。

前を歩く人に なかなか追いつけない・・・。

合戦沢ノ頭に近づく頃には・・・

ヒザから上がケイレンしそうなくらい辛かった。

合戦沢ノ頭(2489m)

森林限界の直登は急斜面

(* ̄0 ̄)/ ファイトォ!

10時4分 合戦沢ノ頭(2489m)に到着。  ついに来たぁ!  北アルプスの雪の稜線だぁ!

\(^o^)/バンザーイ!!

槍ヶ岳が見える♪・・・真っ白な槍ヶ岳だぁ! 

ついに真っ白い稜線に!

槍ヶ岳

遠いなあ・・・・

10時15分 合戦沢ノ頭を出発。

遠くのピークにポツンと見える燕山荘を目指す。

ここからは 真っ白い稜線の上を歩いていく。

風はほとんど無くて寒くはないのだが

天気が良すぎて 雪が水分を含み重くなってきた。

登りではない平坦部を歩くのにも

脚に負担がかかるようになってきた・・・┓(´_`)┏

右手には 針ノ木岳から鹿島槍ヶ岳が 左手には 槍ヶ岳〜穂高岳の3000m峰が連なり

大いに目を楽しませてくれる。 立ち止まっては 何枚も同じような写真を撮ってしまう。 (*’-’*)アハハ♪

針ノ木岳

鹿島槍ヶ岳

槍穂連峰の3000m峰

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塩山層直下の最後の急登(赤い点がルート)

無積雪時はこの稜線の右側を登った気がする。

現在の冬ルートは 山荘の裏側へ直登する。

最後の直登が・・・またかなりの急登に見える。

振り返ると・・・ワイフがノンビリと歩いてくる。

さぁ! 最後の急登だぁ! (* ̄0 ̄)/ ファイトォ!

気合を入れて・・・・アタック! レ(゜゜レ) 

(今までに比べると思ったほどキツくなかった)

振り返れば・・・

君がいる・・・なんちゃって

急登を登ると燕山荘の裏側になるので

ここからぐるりと山荘を左まわりに一周・・・

槍ヶ岳を見つめるゴリラ岩の下を通って

11時13分 やっと燕山荘に到着! V(^0^) 

北アルプスの山々が一望できる。

素晴らしい眺望だぁ!

( ^_^)/□☆□\(^_^ ) ルネッサ〜ンス〜♪

山荘前のベンチテーブルで昼食にする。

槍を見つめるゴリラ岩

燕山荘(2704m)

槍をバックに燕山荘に到着

水晶岳方面をバックに・・・記念の1枚

山荘前から燕岳を望む

昼食後 燕山荘の宿泊手続きをする。 1泊2食2人分で19000円。

部屋は・・・新館の廊下沿いにのカイコ棚の1階・・・4人で1つの棚(部屋?)だそうだ。

荷物を置いて一段落したら・・・いよいよ燕岳へ 空身でアタック開始!

12時30分 燕岳に向かって出発。

有名なイルカ岩・・・あれ? 雪で牙が生えてるぞ。

(*’-’*)アハハ♪

素晴らしい天気と眺望・・・陽に焼けるなあ!

こんな日に当るなんて・・・最高〜ッ!!

晴れ男復活だぁ!!

V(^0^) 

いよいよ・・・燕岳へ♪

牙の生えた(?)イルカ岩

素晴らしい眺望

13時1分 燕岳(2763m)山頂に到着!

何も無い頂上・・・風も無い♪

山頂標識も小さな花崗岩のブロック。

360°の大パノラマとは・・・この眺望のことだな。

天を突くような槍ヶ岳・・・やっぱり印象的だ。

反対側には蓮華岳や針ノ木岳・・・白馬へと続く。

不思議なことに・・・全く風が無く暖かい山頂。

この素晴らしい眺望をたっぷり楽しんだ。

燕岳(2763m)

山頂標識

やっぱ・・・槍はエエなぁ・・・・

北の眺望も素晴らしい♪

13時35分 燕岳より下山開始・・名残惜しいけど 山荘でビールが待ってる。

ノンビリと写真を撮ったり 寄り道しながら・・・燕山荘に戻る。

途中 なんちゃって滑落停止訓練やってみました・・・しっかり止まって一安心!

(*’-’*)アハハ♪

空には彩雲まで現れた・・・写真にキレイに写らなかったのが残念・・・。

滑落〜ッ!・・・なんちゃって

下山開始

さらし首・・・なんちゃって

キレイなプロムナード

13時55分 無事燕山荘に帰還!

早速 生ビールで乾杯! ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

お疲れ〜らいす♪♪

生ビールは1杯800円とちょっと高いので

2杯目からは ボクは缶ビール ワイフは熱燗

夕食は17時から・・・

相部屋の御夫婦の方と楽しく語らいました。

燕山荘前のテント場・・・賑やかになってました

お疲れ〜らいす!

夕食

夕食前から・・・筋肉痛が始まった。 こんなこと初めてだぁ・・。今回は けっこうハードな山行だった。

腹も減ったし・・・・夕食はハンバーグがメインディッシュ。  美味かったぁ!

消灯は21時だけど・・・・ボクらは 夕食後 早速寝てしまいました。

 

・・・とさ。

〜2日目〜

燕山荘⇒合戦沢ノ頭⇒合戦小屋⇒富士見ベンチ

⇒第3ベンチ⇒第2ベンチ⇒第1ベンチ⇒中房温泉登山口

4時50分の日の出に合わせて 4時20分頃起床。

山荘前で御来光を待つ・・・徐々に人が増えてきた。

東の空がオレンジ色に染まり 太陽が昇る!

一斉にシャッター音が鳴る。 そして・・・歓声が。

燕岳が輝く・・・残雪が キレイだなあ♪

今日も天気は良さそうだ。

でも・・・さすがに この時間は まだ寒い!

燕山荘前で御来光を待ちかねて・・・

御来光

朝日を浴びた燕岳

朝食

5時から朝食・・・朝から食欲バッチリ!

一晩で 槍ヶ岳は更に白くなったようで

「こんなに白くなった槍穂は見たことがない。」

・・・と 燕山荘の赤沼さんが言っていた。

ただ今年の残雪量は 何十年ぶりかの多さで

大天井方面への稜線歩きは危険で かなりの

ベテランでないと危険だという注意事項があった。

雪が凍っているので 絶対コケるなとの注意も。

白く輝く槍ヶ岳

そんな注意事項を聞いて 下山前に蛙岩(げいろいわ)辺りまで行ってみようかと計画していたけど

トレースがついていても ちょっと危険が大きいと言われ 今日は このまま下山することにした。

北アルプス表銀座と言われる稜線

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朝食後 支度を整え 6時に燕山荘を出る。

ここから大天井岳を経て槍ヶ岳に続く稜線は

北アルプス表銀座と呼ばれるパノラマコースだ。

いつの日か 歩いてみたいこのコースを見ていると

雪が真っ白で とてもキレイなので

少しだけ・・・ちょっと眺望のいい所まで行ってみた。

再び燕山荘へ登り返し・・・いよいよ お別れ

ここが蛙岩

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ココから眺望を楽しんだ

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6時20分 燕山荘裏側より下山開始。

表銀座をバックに

下山開始

燕山荘から一気に下る

燕山荘から 直下の稜線へ一気に下る。

今日も 青空無風・・・・とても気持ちいい〜♪

早朝なので 雪も固く締まっていて歩きやすい。

まさに・・・稜線漫歩♪  \(^o^)/バンザーイ!!

ゆっくり ゆっくり 雪の稜線歩きを楽しむ。

 

合戦沢ノ頭から 合戦小屋へ下る斜面で

槍ヶ岳とはお別れ・・・Good−By!

稜線漫歩

合戦沢ノ頭

合戦沢ノ頭から下る

下る斜面の急角度がわかる

途中 最後の槍を撮る

6時49分 合戦小屋に到着。

やっぱり・・・下りだけだと速いなあ・・・。

昨日の賑わいと違って 今日は閑散としている。

ここからの急な下りに備えて小休止。

7時 合戦小屋を出発。  森林帯の斜面に突入。

天気が良すぎて・・・暑い! 暑い!

雪も 融け出しているのか 緩んできた。

この眺望も見納め・・・

合戦小屋

雪が融け出し緩んできた

富士見ベンチ

7時12分 富士見ベンチに到着。

ここでジャケットを脱ぐ・・・すでに 汗ビッショリだ。

7時18分 富士見ベンチを出発。

雪が緩んだ斜面は かなり滑りやすく慎重に下る。
それでも かなりヒザに負担がかかる。

さすがは・・・北アルプス三大急登・・・・・。

徐々に登りの登山者とすれ違う回数が多くなる。

みんな汗ビッショリになっている・・。 

緩んだ雪は滑りやすい

北ア三大急登らしいかな

第3ベンチ

7時32分 第3ベンチに到着。

かなり雪が緩んで歩き難い・・下りでも足が疲れる。

昨日登っておいて 良かった・・・V(^0^)

しっかり水分を取ってから

7時40分 第3ベンチを出発。

 

7時57分 第2ベンチ通過。

いつしか 足元の雪はグチャグチャになっている。

この頃から団体も多く登ってくるようになった。

1度道を譲ったら かなりの時間待つようになる。

┓(´_`)┏

そして足元の雪は ついに泥交じりの茶色の雪に。

昨日とは 全く違った残雪の登山道だ・・・。

┓(´_`)┏

8時17分 第1ベンチ通過。

中房温泉登山口・・・お疲れ〜らいす♪

足元の雪は。。グチャグチャ

ついに。。。雪は茶色に・・

8時52分 無事 中房温泉登山口に到着!

途切れることのない登りの人の待ち時間の多さに 第1ベンチから35分もかかった・・。

昨日の登りの所要時間より長かった・・・・(*’-’*)アハハ♪  ┓(´_`)┏

 

残雪の春山 初めての北アルプス雪山山行・・・・楽しかったなあ♪   V(^0^)