甲斐駒ケ岳

(2967m)

2009・8・28〜29

黒戸尾根

山梨県北杜市・南アルプス市

〜1日目〜

尾白渓谷駐車場〜竹宇駒ケ岳神社〜笹ノ平〜刃渡り〜五合目小屋跡〜七丈小屋

7月にネット仲間のmilkさんが甲斐駒黒戸尾根を登ったというレポートを見て

ちょっと心が動いて・・・NHK「小さな旅」で黒戸尾根が放送され

地元のオジさんが「黒戸尾根を登らなきゃぁ甲斐駒をやったとは言えない」と

語ったのを観て・・・心が決まった!        いざ!  黒戸尾根へ!  

 

今回は ネット仲間の副長さんとふくたさんの3人のパーティでトライです。

5時30分 芦安の駐車場で副長さんと待ち合わせ 副長さんの車を

駐車場において ボクの車で尾白渓谷駐車場へ向かいます。

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芦安の駐車場

尾白渓谷駐車場へ向かう

甲斐駒ヶ岳

尾白渓谷駐車場

R20で白州へ・・・の白州道の駅を左折 尾白渓谷駐車場へ向かいます。

正面に甲斐駒 そしてこれから歩く黒と尾根が見えます。  レ(゜゜レ) 

尾白渓谷駐車場に到着すると 駐車場は広いけど閑散としていました。

ここで ふくたさんと合流・・・・ふくたさんとは久々の再開です。

さぁ〜いいかい? 登ろうか?・・・なんちゃって。

6時22分 尾白渓谷駐車場を出発!

すぐに 竹宇(ちくう)駒ケ岳神社に到着。

これから歩く黒戸尾根登山の安全を祈願する。

古い神社の左脇を通り抜けると

尾白川にかかる頑丈そうな吊橋がある。

サントリーのCMのとおりだぁ!!

この吊橋を渡ると いよいよ登山道が始まる。

竹宇駒ケ岳神社

頑丈な吊橋を渡る

緑 輝く 静かな登山道

登山道は キレイな緑の林の中を整備された

歩きやすい静かな登山道で とても気分がいい。

急登はなく ノンビリと登っていくこと1時間50分。

8時15分 笹ノ平の分岐点に到着。

ここは竹宇駒ケ岳神社からの登山道と

横手駒ケ岳神社からの登山道との合流点だ。

名前は「笹ノ平」と平の字が付いているが・・・

笹はあるが どこにも平らな所がない・・・WHY?

笹ノ平

林の中をノンビリ歩く

花を撮りながら・・・

8時28分 笹ノ平を出発!

周囲に笹 あるいは苔の生えた静かな林の中

眺望は無いものの 時折 路傍に花が・・・

花の写真を撮りながら たのしく歩ける登山道。

ただ・・・いささか 長い

・・・どこまでも 同じような登山道が続くのか。

もうすぐ「刃渡り」に着くのかなあと思いつつ

なかなか着かない・・・長〜い登山道。

刃渡り

10時5分 ようやく「刃渡り」に到着!

「刃渡り」は 一枚岩を登りナイフエッジの様に

切り立った上を歩くが 鎖が張ってあり

岩が濡れていなければ 危険性はほとんど無い。

両脇は ちょっとだけ眺望が利きそうだが

今日は あいにくガスが出てきて 眺望ナシ。

 

「刃渡り」を過ぎると 登山道は 一変する。

ナイフエッジの上を歩く

登りやすいハシゴ

いきなり現れた 急登

今までは段差の少ない歩きやすい登山道だったが

ここからは ハシゴあり 鎖あり 急登あり!

 

だんだん 盛り上がってきました! V(^0^) 

バリエーションに富んだ登山道の始まりです。

いよいよ黒戸尾根の本領発揮??

でもキツイ登りというよりは・・・

楽しいバリエーションルートといった感じです。

刀利天狗

10時35分 急登の途中にある「刀利天狗」という

祠に到着。 ここで小休止・・・腹減ったぁ・・・。

10時55分 刀利天狗を出発!

ここからは・・・一旦 緩やかな下りが続く。

 

11時45分 五合目小屋跡に到着!

すでに小屋は残っていないが 小さな広場のような

狭い空き地が2ヶ所あったので ここで昼食。

五合目小屋跡で昼食

12時30分 昼食を終えて 五合目小屋跡を出発! もうひと踏ん張りだぁ! (* ̄0 ̄)/ ファイトォ!

長〜いハシゴ

紅葉

ここから 急なハシゴと鎖場の連続!

ワクワク o(^ー^)o ルンルン♪

すでに・・・紅葉も見ることができました。

細い壊れそうな橋を一本渡り

垂直に近い長いハシゴを登って 振り返ると・・・

日向山の「雁磧」(がんがはら)が見えた!

花崗岩の白い砂礫がバッチリ・・・V(^0^) 

このルート高度感バツグンの壁登りもありますよ。

足元に注意して 橋を渡る

垂直なハシゴ

日向山の雁磧

垂直な壁を鎖で登る

13時30分 今日のゴール 七丈小屋に到着!

小さな小屋の入口に右のような貼紙が・・・・

ヘリ空輸の日に天候不良が続き 今シーズンは

一度も空輸出来ていないので 食材が無いので

ず〜っと食事の提供はしていないとのことだ。

ボクらが到着した時も 小屋番は自分の食材の

買出しに町へ下りていて不在だった。

汗ビッショリの服を着替えて・・・

七丈小屋

今は・・・食事ナシだって

ビールで お疲れ〜らいす!

小屋番が戻るまで 無人販売のビールを片手に

( ^_^)/□☆□\(^_^ ) お疲れ〜らいす♪

小屋の一段上に荷降ろしスペースがあり

そこで夕方までノンビリ過ごす・・・。

ふくたさんが持参した枝豆を茹でてくれて

枝豆をツマミに 缶ビール片手に 会話が弾む♪

ガスが晴れて 正面に鳳凰三山が現れた。

小屋番が戻ってきたので宿泊手続きを済ませる。

ふくたさんが枝豆を・・

夕方までノンビリ・・・

鳳凰三山

小屋番も宴会場(?)に・・・更に楽しい会話に・・。

明日 目指す甲斐駒のルート・・・見上げると

途中に二本の剣が刺さって(祀られて)いるのが

肉眼でも見える。・・・やっぱり信仰の山だなぁ。

だんだん青空が広がってきた・・・。

小屋番曰く・・「明日は 午前中は好天になるよ」

\(*^o^*)/ バンザーイ!

鳳凰三山の左に富士山が現れた♪

二本の剣が見えた

ついに・・・青空に

実は・・・昨日 副長さんから山頂アタック当日の降水確率60%の予報に中止にしようかとの心配も

あったのだけど・・・・やっぱり晴れ男二人+晴れ女の総合パワーは凄いなあ・・・。

って・・・・ 最近は男性軍二人の晴れ男パワーは陰りがあるけど・・・。

(⌒^⌒)b うん!  未来は 明るいぞ〜 レ(゜゜レ) 

ボクの夕食1

ボクの夕食2

夕食タイム・・・o(^ー^)o

ふくたさん ありがとう!

そして・・・いつのまにか 鳳凰三山の左肩に富士山が薄っすらと見えるように。

(⌒^⌒)b うん!  絶対 明日は いい天気になる・・・予感!

 

そして・・・早目の夕食タイムに突入。 各自 持ち込んだ食材で明日のエネルギーを充填!

ふくたさんがプチトマトをたくさん持ってきてくれて 山で瑞々しい野菜を食べる事ができました。

ふくたさん ありがとう!

 

小屋の宿泊者は ボクらを含めて10人くらい・・・

明日の予報は 午前中の早い時間までは好天が期待できそうだが

昼前から崩れ 夕方は雷雨の予報

明日 早朝の出発予定に全員19時前には 就寝・・・。

 

この小屋 消灯時間は無く 寝る前に 自分の近くの電球のネジを緩めて消します。

また一晩中 ストーブが点いていて暑いので みんな窓を開けて寝てました。

 

〜2日目〜

七丈小屋〜御来迎場〜甲斐駒ヶ岳〜駒津峰〜双児山〜北沢峠

富士山と鳳凰三山

昨夜 就寝時間が早かったので

みんな3時半くらいから活動開始・・・。

(暑くて寝られなかったこともあるかも・・・)

外に出ると 星がきれいだ 天気は良さそう♪

\(*^o^*)/ バンザーイ!

5時前には 鳳凰三山 富士山も赤くなってきた。

キレイなモルゲンロートです。

5時5分 七丈小屋を出発!

緩やかに登り始める

みんな 甲斐駒登頂後 今日黒戸尾根を下るので

早々と出発していき 我々が最後だ。

 

小屋から2段ほど登ったキャンプ場を過ぎた辺りで

振り返ると 御来光が拝めた!

今日の天候は・・・バッチリみたい。 o(^ー^)o

しばらく緩やかな登山道がつづく。

・・・ウォーミングアップです。

御来光〜♪

しかし徐々に登山道は急登に変化していきます。

樹林帯から出て暫く登ると たくさん碑が立っている。

5時56分 御来迎場に到着!

ここで小休止!

6時5分 甲斐駒のピークにアタック開始!

いきなり大きな岩の よじ登りの連続だぁ!

見上げると二本の剣に近づいてます。

大岩よじ登りが続く

徐々に急登に・・・

御来迎場

二本の剣に近づいてきた

よじ登る大きな岩・・・ふくたさんの身長より大きい。

見上げると 空は青空!

頂上へ着くまで 青空でいてくれよ〜♪

 

瑞牆山の大ヤスリ岩にそっくりの

大きな塔のような岩があり 青空に映えてる・・。

青空の下で遊ぼう!・・・ピッタリだぁ。

ふくたさんより大きな岩

青空になったぞ〜♪

岩登りの連続

ところが・・・

甲斐駒のピークにしのびよる悪魔のような白い雲

みるみるうちに甲斐駒を呑み込んでいく・・・

二本の剣の刺さった岩の横を通り過ぎる頃には

完全にガスの中・・・・空は 真っ白

Σ( ̄ロ ̄lll) 

でも・・・我々3人のパーティは信じていた

我々の晴れ男&女パワ〜を!

甲斐駒にガスが流れてきた

(* ̄0 ̄)/ ファイトォ!

二本の剣

最後の岩登り

だんだん下山してくる人とすれ違うようになってきた。

みんな頂上はガスでなにも見えなかったと・・・。

 

7時8分 山頂直下の駒ケ岳神社に到着。

大国主命が祀られていた。

しかも 青空になってきたぞ〜

・・・と思ったら またガスで真っ白に。

Σ( ̄ロ ̄lll) 

駒ケ岳神社

大国主命の碑

ガスガスの山頂

甲斐駒ヶ岳2967m山頂

7時12分 甲斐駒ヶ岳(2967m)山頂に到着!

ここは 数ある日本の駒ケ岳の中で1番高い山頂。

山頂は ガスで真っ白・・・全く眺望はナシ!

ライチョウが2羽 御出迎えしてくれた。

ガスガスの山頂から下り始める人に

「今から晴れますよ〜」って言うと・・・

「このガスじゃあ・・・・無理 無理」・・・って

下山して行っちゃいました。

ライチョウが御出迎え

青空だぁ! V(^0^)

カメラ片手に走りまわる

歓喜のボルト・ポーズ!

しかし・・・やっぱり!  晴れ男2人+晴れ女パワーは凄かった!

みるみるうちに 青空が広がってきた・・・\(*^o^*)/ バンザーイ!

山頂にいた人は 一斉にカメラ片手に山頂を駆け回りだした。

眼下に摩利支天 鳳凰三山の上には富士山も姿を現した。

ただ・・・残念なことに仙丈ヶ岳 白峰三山には雲がかかったままだった。

摩利支天

鳳凰三山の上に富士山が現れた

白峰三山は・・雲の中

今回が南アルプス・デビューの副長さんは大満足の山頂です。

いえいえ・・・ふくたさんもボクも この天候と眺望・・・・大 大満足で〜す♪

8時12分 青空の甲斐駒ヶ岳山頂より下山開始。

下りは駒津峰経由で北沢峠へ下るルート。

花崗岩の瓦礫の白い砂浜のような斜面を

滑らないように慎重に急降下・・・。

振り返ると 青空の下に甲斐駒山頂がきれいだ。

摩利支天を見ながら下っていくと 北沢峠より

登ってくる人が徐々に増えてきた。

青空の甲斐駒山頂から 白い花崗岩の上を下る

滑らないように慎重に下る

摩利支天を見ながら下る

摩利支天への分岐を過ぎてしばらくすると 六万石を経て駒津峰へと登り返すことになる。

稜線歩きは 気持ちいいなあ〜♪

またまた岩登りの始まりだぁ!

でも今回の岩登りは 岩も小さいし 楽勝だぁ!

V(^0^)

北に烏帽子岳がキレイに見える。

 

岩登りが終わって稜線に出ると

風は気持ちいいし 振り返ると甲斐駒がキレイだ!

また岩登りだぁ・・

烏帽子岳2594m

9時10分 駒津峰2740m山頂に到着!

甲斐駒山頂にはだんだんガスがかかってきたけど

ボクらの頭上は相変わらず青空が広がっている。

暑いくらいの天候だぁ〜♪

 

南東の鳳凰三山富士山は 完全に雲の中だけど

南西の仙丈ヶ岳はキレイに見えてます。

甲斐駒ヶ岳

駒津峰2740m山頂

仙丈ケ岳3033m

北岳3193m 間ノ岳3189mは 山頂に雲が・・

ただ・・・南の白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)は

山頂に雲がかかって チョット残念だぁ・・・・・・。

 

9時40分 駒津峰を出発!

双児山経由で北沢峠へ下る。

これで甲斐駒の全景を見るのは これが最後だぁ。

この楽しかった山行も終りが近づいてる・・・。

 

10時15分 双児山2649m山頂に到着・・・小休止。

10時30分 双児山を出発・・・いよいよ 最後の行程 北沢峠を目指して下り始める。

ボクらの頭上は 青空

駒津峰 甲斐駒をバックに・・

双児山2649m山頂

さあ! 最後の下りだぁ!

北沢峠までの下りは 樹林帯の中をひたすら下る急降下のルート。

今回の行程の中で 一番キツイかも・・・・・(*’-’*)アハハ♪

 

11時43分 北沢峠に到着。

2日間の楽しかった山行も これで終わり・・・・。

 

ここから広河原へはバスに乗って移動・・・広河原へのバスは本数が少ない。

次のバスは 12時55分発・・・順番待ちのベンチにザックを置いて

先ずは・・・缶ビール!

北沢峠に到着!

北沢峠

バスの順番待ち

ビールでお疲れ〜らいす!

北沢峠⇒広河原 バス(750円)で約30分

広河原⇒芦安 バス(1100円)で約1時間

バスに乗ったら・・・思いっきり睡魔が・・・・ポリポリr(^^;)

 

バスが芦安に到着し 駐車場に着くと ポツリ ポツリと雨粒が落ちてきた。

晴れ男2人+晴れ女パワーって・・・恐るべし・・・

(*’-’*)アハハ♪

 

副長さんの車で 一路 白州尾白渓谷駐車場へ。

ここで 2日間にわたる楽しい黒戸尾根オフ会は終了〜ッ!

 

副長さん ふくたさん ありがとうございました。

副長さん   ふくたさん

    副長さんのHP      ふくたさんのHP